fc2ブログ

 写真だより 佐渡発&広島発

 野草や風景を写真で綴るブログです

ヒメスイバ  



梅雨入りしてしばらく、雨の降らない日が続いていましたが、
今日からやっと梅雨らしい天気が続くようです。
梅雨のじめじめした天気はあまり好きではありませんが
ある程度雨が降らないと、困ることもあるでしょう。

ただ、最近はゲリラ的な大雨で被害が出るような雨が降ることが多く
『観測以来の大雨』という言葉を聞くことが珍しくなくなりました。
これには困ったことです。






ヒメスイバ(姫酸葉) -タデ科-

名まえは酸っぱい葉の意味で、葉や茎を齧ると酸っぱい。
ヒメと付くのは、スイバの丈が30~100㎝あるのに対して20~50㎝と小さいことから

ヒメスイバは帰化植物ですが、ドンデンの芝草原にたくさん咲いていました。
最近牛の放牧数が減って、ついに今年は一頭も見かけていません。
そのため、ヒメスイバなどが伸び放題で、かつての美しい芝草原は見る影もありません。

ヒメスイバ1





ヒメスイバ3
スポンサーサイト



マタタビ  

マタタビ(木天蓼) -マタタビ科-
 

マタタビは初夏に一部の葉が白くなるのでよく目立ちます。
丁度このころ花を咲かせますが、葉の裏側についているので気づきにくく
マタタビの葉は知っていても、花は知らない人も多いようです。
葉が白化するのは、昆虫に「今、花が咲いていますよ」と知らせるためと思われます。
花には芳香があり、マタタビ特有の匂いに猫が恍惚を感じることでも知られています。

一般的に「疲れた旅人がマタタビの実を食べたところ、
再び旅を続けることが出来るようになった」ことから
「復(また)旅」と名づけられたといわれますが、
アイヌ語の「マタタムブ」からきたというのが、最も有力な説のようです。
アイヌ語で、「マタ」は「冬」、「タムブ」は「亀の甲」の意味で、虫えいを意味するとされています。
果実は熟すとそのまま食べられますが、刺激が強くて生食には適しません。
薬用酒(マタタビ酒)などにして利用されるのが一般的で、
通常の果実よりも虫えい(虫こぶ)になったものが薬効が高いと言われます。
この、虫こぶになったものが漢方薬の木天蓼(もくてんりょう)です。
ちなみにキウイフルーツもマタタビ科で、果実の切り口はよく似ています。


白化した葉
葉の白が目立ち、その裏に隠れるように咲く花に気づかない人も多い。
虫は花が咲いていることに気づくのに人間は気づかない。
その違いは虫には生活(生命)がかかっているが人間には生活がかかっていないこと。
マタタビ


葉の裏皮を見るとこんな花が咲いています。
マタタビ6




初めてマタタビの花を見て感激したという I さんは、お茶の花に似ていると・・・
マタタビ科とバラ科と違いはありますが、花の外見はなるほど茶の花に似ています。
茶の花を知っているというのもかなりマニアックだとは思いますが・・・
マタタビ3




見れば見るほど可愛らしい花ですね。
マタタビ5




マタタビ2



コハマナス  

前浜の海岸を歩いていたら、イカを干していたので
「買うことはできますか?」と訊いてみると、
「5枚で900円、自分で良いのを選んでいいよ」と言われました。
ゲソを5枚おまけしてもらいました。

ついでに撮影もさせていただきました。

イカ干1


道路を隔ててすぐ前が海です。
イカ干2



イカ干3


影が面白かったので撮影していたら
「かわいいでしょ、私好きなんですよ。イカの影が…」と、奥さん。
イカ干4








さて、今日の花は

コハマナス(小浜茄子・小浜梨) -バラ科-

コハマナスは海岸のハマナスと野山のノイバラが自然交配したもので
ドンデンや金北縦走路で見ることができますが、数は多くありません。





コハマナスの写真の前に、ハマナスとノイバラの写真から

ハマナスの花(浜辺ではなく、ドンデンに咲いていたもの…これも珍しい)
直径は8㎝ほどで紅色
ハマナス花




ノイバラの花(コハマナスのすぐ近くに咲いていたもの)
直径2㎝ほどで白色
ノイバラ花






コハマナス
直径5㎝ほどでピンク色

これほど花付きのよいものを見るのは
佐渡に来て4年目にして初めてです。
コハマナス1




コハマナス2




コハマナス3




コハマナス4  


コハマナス5








ノビル  

ノビル(野蒜) -ユリ科-

花は茎の頂に付きますが、多くは暗紫色の小球芽になります。
子どもの頃、花茎の元から取って振り回し、これが頭に当たってずいぶん痛い目に遭ったことを思い出します。

春先に鱗茎を採取して味噌をつけて食べました。
酒の肴として最高です。


ノビル1





ノビル3





ノビル4





ノビル5





小球芽の間から出た花
ノビル6





花付きが良いもの(こんなにたくさん花を付けるのは稀です)
ノビル7

スイカズラ  


草刈りをしていて悲しい出来事を起こしてしまいました。

草叢の中にキジの巣があり雌キジが卵を温めていたのですが
卵を守るために草刈り機の音にも逃げることなくしゃがんでいたので
それに気づかなかった私が母キジに刃を当ててしまったのです。
母キジは私の目の前でばたばたと羽根を動かした後
首を仰向けにたたんで動かなくなってしまいました。

故意ではなかったと言え、殺生してしまったことに気分がとても落ち込みました。
草刈りは途中止め。続きはいつのことになることでしょうか・・・。
いずれにしても、これから草刈りの度に殺生した母キジのことを思い出すことでしょう。









スイカズラ(吸蔓) キンギンカ(金銀花) -スイカズラ科-

スイカズラ科スイカズラ属の花は葉の脇から2個一組の花を咲かせます。
花の一つ一つに実が付き、それが合着してひょうたんのような形になるので
同属の植物にはヒョウタンボクと名が付くもlのがいくつかあります。

スイカズラの花ははじめ白色で後に黄色くなることから金銀花という別名が付いています。
同じく、白花から黄色に変化するヒョウタンボク(瓢箪木)の別名は金銀木といいます。




すべて黄色になった花
スイカズラ1




これぞまさに金銀花
スイカズラ3





スイカズラ4

イチヤクソウ科の花2 ウメガサソウ  

ウメガサソウ(梅笠草) -イチヤクソウ科-


植物の分類も時代と共に変わっています。

イチヤクソウ、ウメガサソウ、ギンリョウソウ(5/31掲載)などは
エングラー体系(1950年代)ではすべてイチヤクソウ科に含まれ
クロンキスト体系(1980年代)ではイチヤクソウ、ウメガサソウはイチヤクソウ科
ギンリョウソウはシャクジョウソウ科とされました。
最も新しい分類体系であるAPG分類体系(1998年提唱)ではツツジ科に分類されています。
新エングラー体系、クロンキスト体系が形態的な特徴をもとに分類しているので、
見た目でおおよその科を推定できます。
この3種に限って言えばクロンキスト体系の分類が見た目の形態的な印象ではしっくりきます。
APG分類体系はDNA解析による遺伝的な分類であるために、
一見ツツジ科とは似ても似つかないイチヤクソウ、ウメガサソウ、ギンリョウソウまでもが
ツツジ科に含まれます。

このブログでの科の分類は、私が複数の図鑑を参考にしているために系統的に統一されたものではないことをお断りしておきます。


さて、前置きが長くなってしまいましたが、
ウメガサソウもイチヤクソウと同じ場所で撮影したものです。
ウメガサソウは10~15㎝ほどの丈で、下向きに小さな花を一輪だけつけるので見つけにくい野草です。
実際、このときも行きでは気づかず、戻りに気づき、辺りを探すと数株咲いていました。


通常は一茎に一輪の花を付けます。
ウメガサソウ3





一茎に二輪花を付けたもの
ウメガサソウ2

イチヤクソウ科の花1 イチヤクソウ  

イチヤクソウ(一薬草) -イチヤクソウ科-

特徴のある葉を覚えておけば、常緑なので冬枯れの中でも目につきます。
早春プランのトレッキングガイドをした時に葉をたくさん見つけたので
頃合いを見て撮影に行ってみました。

薬草になることから一薬草と名付けられたようです。

イチヤクソウ1





イチヤクソウ3





イチヤクソウ4





イチヤクソウ7





イチヤクソウ5

ツルアリドオシ  

ツルアリドオシ(蔓蟻通し) -アカネ科-

花はアリドオシに似ていて、茎は蔓性で地面や岩の上を這うように伸びます。
葉の間に二つ一組の白い花を付け、内側は細かい毛でおおわれています。
小さな花ですが日陰の黒っぽい地面の上では目立ちます。


ツルアリドオシ3




筒状の花は先で四裂し、雄しべの先も四裂します。
ツルアリドオシ5




ときに、五裂するものもあります。
ツルアリドオシ6




稀に、三裂するものも・・・
ツルアリドオシ7




苔の上で 1
ツルアリドオシ8




苔の上で 2
ツルアリドオシ9


気になる外来植物4 コウリンタンポポ  

コウリンタンポポ(紅輪蒲公英) -キク科-


とくに北海道に帰化している外来植物です。
私がこの花を初めて見たのも北海道で牧草地に大群生していたことを思い出します。
今のところ、外来生物法による規制はありませんが、北海道ではブルーリストでA2「本道の生態系等へ大きな影響を及ぼしており、防除対策の必要性について検討する外来種」に指定されています。

佐渡に咲いていることに今年初めて気づきました。
繁殖力が強く、佐渡でも今後かなりの勢いで増えていくと思われます。


コウリンタンポポ1





コウリンタンポポ2





コウリンタンポポ3

気になる外来植物3 フランスギク  

フランスギク(仏蘭西菊) -キク科-


園芸種のマーガレットによく似た野草。
ヨーロッパ原産で江戸時代に観賞用として持ち込まれたようです。
マーガレットが寒さに弱く野生化しにくいのに対して
フランスギクは寒さに強くて繁殖力も強く、
佐渡でもかなり目立つ存在になってきました。

オオキンケイギク同様、見た目の美しさから
わざわざ刈り残したり、庭に植えたりする人もいて
どんどん増えています。

特に、ドンデン高原は、かつて植栽されたと言われ
かなりは蔓延っています。

ドンデンでは駆除の取り組みがなされ始めましたが
時すでに遅しといった感が否めません。

フランスギク1





フランスギク2





フランスギク3





フランスギク4



一昨年、ドンデン高原で撮影したもの。
フランスギクのふるさと、ヨーロッパアルプスの高原を思わせるような光景を
美しいと容認するか、在来種が駆逐されるのではないかと危惧するのか
人それぞれでしょうが・・・

常日頃、自分のことをかなり革新的な考えだと思っている私ですが
こと、このことに関してはかなり保守的な考えで
在来種を守るための取り組みが必要だと思います。

フランスギク

▲Page top