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 写真だより 佐渡発&広島発

 野草や風景を写真で綴るブログです

気になる外来植物5 オオハンゴンソウ  

オオハンゴンソウ(大反魂草) -キク科-

北米原産で日本へは明治中期に観賞用として導入されたものが野生化し
今では北海道から沖縄県まで日本全国に定着しています。

花期は7月から9月頃で、10~14枚の花弁は黄色で細長く、やや垂れ下がっているのが特徴です。葉に毛が生えているので触るとざらつきます。

現在では外来生物法により特定外来生物(第二次指定種)に指定されており、許可なく栽培・保管・運搬・輸入・譲渡を行うことは禁止されています。
日光国立公園戦場ヶ原、十和田八幡平国立公園、富士箱根伊豆国立公園、利尻島といった国立公園を始め、全国各地で駆除作業が行われていますが、単純に刈り取るだけでは根絶は難しく、スコップなどで根ごと引き抜き、抜き取った根は焼却処分する必要があるので厄介です。

佐渡でもどんどん勢力を拡大しているようですが、
見た目の美しさから、わざわざ刈り残してあったりするのも見かけます。
前述したように刈っただけでは駆除できませんが、そもそも駆除しなければならないという認識すらないようです。

これは、オオハンゴンソウに限ったことではなく、これまで紹介したほかの『気になる外来植物』でも同様なことが言えます。

北海道利尻島では民間ボランティアの人が外来植物のことを学び定期的に見回りをしながら駆除活動をしています。
佐渡島においても外来植物を今後どうしていくのか考える必要があるのではないかと思います。
(ドンデンではフランスギクの駆除活動が行われているようですが島を挙げた取り組みにはなっていないのが現状です。)


オオハンゴンソウ1





オオハンゴンソウ2
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タケニグサ  

タケニグサ(竹煮草・竹似草) -ケシ科-

竹と一緒に似ると竹が柔らかくなり加工しやすくなるので竹煮草
茎が中空なので竹似草という説があります。

丈は大きいものでは2m以上、見上げるほどに成長することもあります。
葉はキクに似て切れ込みが深く、表面は粉を拭いたように白っぽいのが特徴です。

タケニグサ1





タケニグサ2

モミジガサ  

小佐渡の林道を走っていたら、蝶が吸水していました。
先日の大雨で道路に水が流れ出しているところに7~8頭が群がっているのを見つけ慌てて車を停めました。
車に気づいてすべて飛んで行くかと思ったのですが4頭残ってそのまま吸水を続けています。
車の中で望遠レンズに付け替え、静かに車を降りて慎重に近づいていくと
蝶も暑いのでしょうか、吸水に夢中で3mほどまで近づいても逃げませんでした。
おかげで吸水の様子をたっぷり撮影させてもらいました。


この蝶はミヤマカラスアゲハ♂だと思います。
とても美しい蝶です。

ミヤマカラスアゲハ1



ミヤマカラスアゲハ2



ミヤマカラスアゲハ3



ミヤマカラスアゲハ4






さて、今日の花は・・・

モミジガサ(紅葉傘) -キク科-

山菜として知られ、秋田ではシドケと呼び、『山菜の王様』とされます。
また、ホンナ(ヨブスマソウ)、アイコ(ミヤマイラクサ)、シドケ(モミジガサ)は『山菜の御三家』と言われますが、
佐渡ではそのどれもが山菜として採取できるほど自生しているのに、ほとんど採取されません。
裏を返せば、佐渡がいかに食べ物が豊富な島であるかを物語っています。

名まえの由来は写真を見てわかる通りモミジに似た葉で
芽出しの頃の若い葉が傘のように見えることから。

モミジガサ1

キカラスウリ  

キカラスウリ(黄烏瓜) -ウリ科-


蔓性の植物で木に絡みつき、秋に生る実は初め緑でのちに黄色く熟します。
食べられますが、舌を刺激する物質を含んでいるので多食は禁物です。
同属のカラスウリはオレンジ色の実を付けるので実を見れば区別は簡単です。
また、カラスウリは打ち出の小槌のような変わった形の種子なので種子を見れば一目瞭然です。

レースのフリルのような花は夜開き、朝方萎んでしまいます。
そのため、蝶ではなく蛾がやってきます。
ポリネーター(受粉媒介者)として蛾を選んだというわけです。
カラスウリの花はさらに繊細なレースの花を咲かせますが
佐渡ではキカラスウリしか見たことがありません。



これは道端のアスファルトの上に地を這うように広がって咲いていたもので
苦労なく俯瞰して撮影することができました。

キカラスウリ1




キカラスウリ2




キカラスウリ3

ツチアケビ  

ツチアケビ(土木通・土通草) -ラン科-

昨日と同じくラン科の植物ですが、こちらはなかなか出逢える花ではありません。
落葉樹林下の腐った落ち葉に生える腐生ラン。同様なランにショウキランがありますが
これも私は2度しか見たことがありません。
アップの写真を見れば蘭であることがよくわかります。

名まえは実の形がアケビに似ているからですが、赤いソーセージ状のみは
ウインナーソーセージによく似ています。

実の時期になったらまた紹介できるかもしれません。

ツチアケビ1




ツチアケビ2

ネジバナ  

ネジバナ(捩花) -ラン科-

森にひっそりと咲くイメージのあるランの花ですが
ラン科の花にあって、街中でもたくましく生きているのがこのネジバナ。

公園の芝生の中などでよく見かけます。

これは、撮影の帰り道、もうすぐ家に着くところで発見したもの。
堅香子庵近く、野球場の敷地に咲いていたのです。

ネジバナとはよく言ったもので、螺旋階段のように捩じれて
下から上へと咲き上がっていきます。

捩じれ方には個性があり、人間に左利きと右利きがあるように右巻きと左巻きがあり
中には途中で捩じれ方が変わもの、著しく捩じれるもの、ほとんど捩じれないものまでさまざまです。
色はピンクですが稀に白花があります。


街中に(にも)咲くことを選択して生命力と繁殖力を身につけたため、
その特異な姿にもかかわらず、あまり注目されることはありません。
もし、このランが森にひっそりと咲く希少種であれば、きっと垂涎の的になったに違いなく
そうだとすれば、盗掘にも遭い、絶滅の危機に瀕するだったかもしれません。


ネジバナ1





ネジバナ2

ミヤマトウキ  

50年に一度と言われる大雨に見舞われた佐渡
ニュースで知ったという多くの知人から「大丈夫ですか」とメールをいただきました。
私の住まいは特に被害はありませんでしたが
川の決壊や田んぼの浸水などの被害が出ています。
一旦大雨警報は解除されましたが再び警報が発令されています。
濁流と土砂が流れ込んだ田んぼを見ると、
稲作をしていなくてもいたたまれない気持ちになります。

近年の雨の降り方は激烈で、『観測史上初』『50年に一度』『これまで経験したことのない』
という言葉を頻繁に聞くようになりました。これはもう一時的なものではなく
気候が変動している証だと思います。







ミヤマトウキ(深山当帰) -セリ科-


有名な生薬で『当帰芍薬散』などの漢方薬に配合されます。
全草、セロリに似た強い香りがします。

高山の他の植物が生えないような風衝地のザレ場に咲きます。
佐渡でミヤマトウキが生育できるのは大佐渡の尾根筋だけで、
自生地は限られます。

これはドンデンの芝草原に咲いていたもので、このようなところに生えることは稀です。
辺りを見回してもこれ一株しかありませんでした。
ミヤマトウキ1





ミヤマトウキ2




花後
ミヤマトウキ3

ショウマ2種  

ショウマ(升麻)と名の付く植物2種を紹介します。

升麻とは漢方薬に用いる生薬のひとつで、キンポウゲ科のサラシナショウマの根茎を乾燥したもの。
今日紹介するヤマブキショウマ(バラ科)、トリアシショウマ(ユキノシタ科)はどちらも別の科ですが
葉や姿がショウマに似ていることからショウマという名が付いています。

サラシナショウマも佐渡に自生しますが花が咲くのは夏の終わりなので
そのころに改めて紹介できることでしょう。
また、ルイヨウショウマというのもありますがこれは春咲きます。
春は紹介したい花が目白押しで、これまでルイヨウショウマは紹介できませんでした。
来春に紹介できるといいのですが・・・





ヤマブキショウマ(山吹升麻) -バラ科-

名まえの由来は、葉がヤマブキ(バラ科・木本)に似て、全体の姿がショウマに似ていることから。
ドンデンの車道脇にも登山道にもたくさん咲いています。

ヤマブキショウマ1





ヤマブキショウマ2





リアシショウマ(鳥足升麻) -ユキノシタ科-

名まえの由来は、若芽の頃に茎の先端から出る3枚の葉の閉じた姿が、鳥の足に似ることから。
実物を見るとなるほどと納得します。ヤマブキショウマとほぼ同時期に同じような環境に咲き
見た目もよく似ているので慣れないと見分けが難しいかもしれません。

トリアシショウマ1





トリアシショウマ2

霧中のブナ林  

霧中のブナ林


妙見山南麓に広がるブナの森は『おしん林』と呼ばれています。
大佐渡スカイライン脇の登山口から5分も登れば、ブナ林です。

漂う霧の中に雨に濡れ黒光りする木肌や曲がりくねった幹が浮かび、妖艶な雰囲気を醸し出していました。



ブナ1




ブナ2





ブナ3

バイケイソウ  

バイケイソウ(梅蕙草) -ユリ科-

花が梅に似て葉がケイラン(蕙蘭)に似ていることから付いた名まえ。
春の若葉は蘭を思わせ、どんな花が咲くのかと期待をそそりますが、
花茎は1mほどになるのに、花の付かない株が多く、
あまり見栄えがしないので目につきにくい植物です。
同属のコバイケイソウは花が美しく高山でしばしば群生するので人気の高い植物です。

新芽は山菜となるオオバギボウシ(ウルイ)やギョウジャニンニク似ていますが
毒草なので採取は禁物です。


バイケイソウ1





バイケイソウ2

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