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 写真だより 佐渡発&広島発

 野草や風景を写真で綴るブログです

佐渡で見られない花 ヤマブキソウ  

「佐渡で見られない花」


28回目はヤマブキソウです。


ヤマブキソウ(山吹草) -ケシ科-
(花期:4~6月)

花の径が5㎝ほどあり、鮮やかな黄色で
とてもよく目立ちます。名まえは文字通り
花がヤマブキににていることからですが
ヤマブキの花弁が5枚に対し、4枚です。
開花時期はヤマブキとほぼ同じです。
(撮影地:広島県)
ヤマブキソウ2



これほど群生していると見栄えがします。
どちらかといえば里山というより、
人里離れた山の林下に自生するので、
初見は野草を撮り始めてずいぶん
経ってからだったと思います。
ヤマブキソウ6



アップで見るとケシの仲間という感じがします。
ヤマブキソウ4



横からのアップ
ヤマブキソウ5

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佐渡で見られない花 ジュウニヒトエ  

「佐渡で見られない花」

27回目はジュウニヒトエです。


ジュウニヒトエ(十二単) -シソ科-
(花期:4~5月)

花穂が10㎝ほどに立ち上がり何段にも花を付ける様を
十二単に喩えた名まえです。色は白から薄い紫なので
十二単のようなきらびやかな印象はありません。

佐渡に自生するものでは、キランソウや
ニシキゴロモに近い仲間です。

数年前に土砂崩れを起こした急斜面に咲いていたもの
林の中より、このような日当たりのよい場所を好みます。
(撮影地:広島県)
ジュウニヒトエ1



葉の両面に産毛のような細かい毛が生えていて
白っぽく見えます。茎にもびっしり生えています。
ジュウニヒトエ4



岩の隙間から生えたもの
ジュウニヒトエ3



ヒトリシズカと一緒に
ジュウニヒトエ2








佐渡で見られない花 バイカイカリソウ  

「佐渡で見られない花」 


26回目はバイカイカリソウです。


バイカイカリソウ(梅花碇草・梅花錨草) -メギ科-
(花期:4~5月)

イカリソウといえば4枚の花弁の距(突き出た部分)が
反り返って錨のような形をしているのが特徴なのに、
バイカイカリソウは距がなくて梅の花に似ています。
分布が中国地方から四国、九州にかけてなので
東日本の人が見れば、イカリソウと信じられない
でしょうが、葉をよく見れば特徴的なイカリソウの
形態なので仲間だと気づくでしょう。
(撮影地:広島県)
バイカイカリソウ1


こちらがイカリソウです。
距が突き出て錨形ですね。
(撮影地:広島県)
イカリソウ2


イカリソウは白からピンクまでありますが
バイカイカリソウは基本的には白花です。
バイカイカリソウ2



葉が赤いものもあります
バイカイカリソウ4



ごく稀に、ピンク掛かった花があります。
バイカイカリソウ5

イカリソウの仲間も地域によって変異が多く
交雑種も作りやすいので、愛好家に人気です。

盗掘する人は、自分の行為が結果的に
山野から山野草をなくす(減らす)ことに
なっていることを認識すべきです。

希少種を紹介するたびにこのようなことを書くのは
ひょんなことから、私のブログを見た心無い人が
このブログから得た情報から、自生地を推測し
盗掘されるのではないかという恐れからです。

いつもこのブログを見ていただいている人には
ちょっとしつこ過ぎますよと、言われそうですが
ご理解の上、どうかご容赦ください。



佐渡で見られない花 ヤマルリソウ  

「佐渡で見られない花」 

25回目はヤマルリソウです。


ヤマルリソウ(山瑠璃草) -ムラサキ科-
(花期:4~5月)


映画『禁じられた遊び』の主題曲『愛のロマンス』に
日本語歌詞が付けられた『二人の子ども』の二番

♪勿忘草(ワスレナグサ)集めようと
 川のそばに下りてゆくと
 水の中に雲が白く 浮いていました

この曲をいつ知ったのかわかりませんが、子ども心に
二人の子どもの映像と共に強烈に印象に残っていて、
それからというもの、「勿忘草」ってどんな花なんだろうと
ずっと気になっていました。

大人になって…
図鑑で調べると勿忘草はヨーロッパ原産で
同時に、日本の在来種に、ワスレナグサに
似た「ヤマルリソウ」があることを知り、

写真を撮るようになって、ヤマルリソウの
自生を見て、感慨深く撮影したものです。



ヤマルリソウの見事な群生
(撮影地:広島県)
ヤマルリソウ7




尾崎豊の「Forget me not」の歌詞に
♪街に埋もれそうな小さな勿忘草♪
と出てくるように小さな花ですが
Forget me not(私を忘れないで!)
と訴えてくるような愛らしさです。
ヤマルリソウ5



この歌で”forget me not”が”勿忘草の英名
であることを知ったのです。というか
英名を和訳して勿忘草にしたのでしょうが。
ヤマルリソウ3



日本の勿忘草と言えるヤマルリソウは
花が瑠璃色であることから付いた名で
やや紫色を帯びた青色をしています。
ヤマルリソウ4




ときに、赤味の強いものも見かけます。
ヤマルリソウ6

勿忘草が出てくるからということもあるかもしれませんが
『禁じられた遊び』も『forget me not』も大好きな曲です。



最後に細かい話になりますが
ヤマルリソウはムラサキ科ルリソウ属で
ワスレナグサはムラサキ科ワスレナグサ属。
日本に自生するワスレナグサ属はエゾムラサキ1種だけ
その意味では日本の勿忘草はエゾムラサキということになります。



最後は、越後で撮影したルリソウです。
ヤマルリソウ越後

「佐渡で見られない花」 

24回目はヤマエンゴサクとジロボウエンゴサクです。


ヤマエンゴサク(山延胡索) -ケシ科-
(花期:3~5月)

塊茎(地下茎が肥大したもの)を漢方薬に用い、延胡索はその生薬名。
キクザキイチリンソウ、アズマイチゲと同様、開花後すぐに地上部は枯れて無くなり
地上から姿を消すスプリング・エフェメラル(春の儚い命)のひとつです。

群生の様子
(撮影地:広島県)
ヤマエンゴサク4



佐渡にもヤマエンゴサクが自生するのですが、
まだ私は見たことがないので取り上げました。
佐渡ではよく似たエゾエンゴサクが自生します。
細かい区別点は図鑑で調べてみてくださいね。
(撮影地:広島県)
ヤマエンゴサク5



佐渡のエゾエンゴサク
エゾエンゴサク1






青味の強いヤマエンゴサク
(撮影地:広島県)
ヤマエンゴサク7




赤味の強いヤマエンゴサク
(撮影地:広島県)
ヤマエンゴサク8




続いて

ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索) -ケシ科-
(花期:4~5月)

スミレを太郎坊、本種を次郎坊と呼び、
子どもたちが両者の花を絡らみ合わせ
引っ張ってどちらかが先にちぎれるかを
競ったことによる名というのが通説です。

九州に撮影旅行に行ったとき
見慣れぬエンゴサクを見かけ
それがジロボウエンゴサクとの
初めての出逢いでした。
(撮影地:熊本県)
ジロボウエンゴサク2

広島県も分布域のはずなのに見たことがなかったので、
初めて見て小躍りしながら撮影したことを思い出します。


多くの場合、筒の部分が白色を帯びる傾向があります。
(撮影地:熊本県)
ジロボウエンゴサク1

細かい区別点はこちらも図鑑をあたってください。





おまけ
越後で撮影したミチノクエンゴサクも紹介してます。
ヒメヤマエンゴサクの別名もあり、
ヤマエンゴサクに似て花が小さい。
分布は本州の中北部日本海側。
ミチノクエンゴサク越後


佐渡で見られない花 アギスミレ  

「佐渡で見られない花」 

23回目はアギスミレです。


アギスミレ(顎菫) -スミレ科-
(花期:5~6月)

ニョイスミレ(ツボスミレ)の変種で、最大の特徴は
葉の基部が深く湾入してブーメラン型になること。
また、茎が長く、ときに蔓状になって這いのぼる。
(撮影地:岡山県)
アギスミレ

私はまだ広島県内では見たことがありません。


菫だけで9種類も取り上げてしまいました。
まだありますが、ここでひと区切りとします。

佐渡で見られない花 フモトスミレ  

「佐渡で見られない花」 

22回目はフモトスミレです。


フモトスミレ(麓菫) -スミレ科-
(花期:4~5月)

山の麓で見られることから付けられた名まえですが
広島県では、中国山地の尾根付近の乾いた斜面
でしか見たことがなく、名前と実態が合いません。
(撮影地:広島県)
フモトスミレ

スミレの中では比較的小さく、花も小振りで
佐渡に見られるスミレだとシハイスミレに近く
葉の裏が紫色を帯びる点が共通しています。

佐渡で見られない花 ダイセンキスミレ  

「佐渡で見られない花」 

21回目はダイセンキスミレです。


ダイセンキスミレ(大山黄菫) -スミレ科-
(花期:4~6月)
雪国で普通に見られるオオバキスミレの亜種で
大山をはじめ、中国山地の標高の高いところに
自生します。オオバキスミレより小型で葉に光沢
があり、葉脈がへこむなどの違いがあります。
(撮影地:広島県)
ダイセンキスミレ6



ダイセンキスミレ2




広島県でダイセンキスミレが見られるのは
標高800m以上の僅かな場所に限られます。
ダイセンキスミレ7



雨上がりのダイセンキスミレ
ダイセンキスミレ3







本家本元、大山に咲くダイセンキスミレ
(撮影地:鳥取県大山)
ダイセンキスミレ大山



ダイセンキスミレ大山2







こちらは、八幡平で撮影したオオバキスミレ
オオバキスミレ八幡平1



見事な大群生!
林床のものはいっそう葉が大きく、大葉の名に納得。
オオバキスミレ八幡平2




東北や北陸の春山を何度か歩くと、
オオバキスミレはどこにでも見られ、
雪国を代表するスミレだと実感しま
すが、佐渡に渡るとその姿はぱたり
と消えるのが不思議でなりません。


越後で撮影したオオバキスミレ。
(撮影地:新潟県)
オオバキスミレ越後


佐渡と本州を隔てる越佐海峡の最短距離は30km余り。
越後には分布するのに佐渡には分布しない植物、逆に
佐渡に分布するのに越後には分布しない植物が多い。
この海峡によって分布が途切れる植物が多いことは、
佐渡と本州が過去にも繋がったことがないことを物語って
います。たった30km、されど30㎞、不便さも感じる30㎞。
でも、越佐海峡がなければ私は佐渡に移住していない。



追記に九州で撮影した黄菫をUPしています。
12月17日に紹介した翁草のブログで触れた
「根子岳山荘」のエピソードをかなり長い文章で
載せています。興味があれば読んでください。
-- 続きを読む --

佐渡で見られない花 マルバスミレ  

「佐渡で見られない花」 

20回目はマルバスミレです。


マルバスミレ(円葉菫) -スミレ科-
(花期:4~5月)

「佐渡で見られない花」としましたが、
私が見ていないだけかもしれません。

円みのある花と葉が可愛らしいスミレです。
葉が円いスミレは他にもあり、それだけで
マルバスミレと判断することはできません。
(撮影地:広島県)
マルバスミレ3


西日本にはあまり多くないと手持ちの図鑑にありましたが
私が撮影したこの場所にはたくさんありました。
マルバスミレ2


佐渡で見られない花 ケイリュウタチツボスミレ  

「佐渡で見られない花」 

19回目はケイリュウタチツボスミレです。


ケイリュウタチツボスミレ(渓流立壺菫) -スミレ科-
(花期:4~5月)

増水すれば冠水してしまうような渓流の岩場に自生します。
葉に光沢があり花が細身であることなどでタチツボスミレと
見分けられますが、区別は容易ではありません。自生地の
環境の違いをよく知ることが一番よいかもしれませんね。
(撮影地:広島県)
ケイリュウタチツボスミレ2


バックの黒いところは川の水面です。
渓流1

佐渡でも渓流沿いを注意深く探せばあるかもしれません。

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