fc2ブログ

 写真だより 佐渡発&広島発

 野草や風景を写真で綴るブログです

ツバメオモトに逢いに行く その1  

22日、ガイドで歩いたドンデン周辺でツバメオモトが咲いていたので
後日ツバメオモトが多い和木登山口からドンデンに向けて歩きました。


石名天然杉遊歩道入口でもある登山道を登ると
日当たりのよい斜面に黄色い花がいっぱい咲いていました。

エチゴキジムシロ(越後雉莚) -バラ科-
これだけたくさん咲いていると『筵』の名に納得です。
キジムシロが7枚の小葉なのに対して、
エチゴキジムシロは5枚の小葉、
しかも下の2枚が極端に小さいので3枚に見えます。
エチゴキジムシロ1


花の中心が濃くなっていますが、これは虫を蜜の在り処まで誘引するためだと思われます。
エチゴキジムシロ2



この日見たスミレを紹介します。

ミヤマスミレ(深山菫)
ほぼ終わりに近い時期ですが、美しいのが残っていました。
ミヤマスミレ



スミレサイシン(菫細辛)
花期の早いスミレで、そろそろ見納めです。
スミレサイシン



オオタチツボスミレ(大立壺菫)
見慣れたオオタチツボとは少し印象が違うように思います。
もしかすると、ムラカミタチツボスミレ(タチツボスミレとオオタチツボスミレの自然交雑種)
かもしれません。
オオタチツボスミレ


ナガハシスミレ(長嘴菫) 別名:テングスミレ(天狗菫)
それにしても長い距ですね。
ナガハシスミレ


こちらもナガハシスミレですが、少し雰囲気が違います。
これも、もしかするとイワフネタチツボスミレ(オオタチツボスミレとナガハシスミレの自然交雑種)
かもしれません。
ナガハシスミレ(イワフネスミレ?)




このコースは湿地のような場所が多くあるので
そのような場所を好む植物が見られます。

その代表は・・・


ザゼンソウ(坐禅草) -サトイモ科-
アオネバ登山道、ドンデン周遊路、金北縦走路などでも見られますが、
登山道から遠いので撮影に苦労します。そのため、登山道を外れて
踏み込んだ跡を目にしますが、とても見苦しいばかりか、
登山道から花を遠ざけてしまう結果となってしまうので慎むべきです。

こんな写真が撮りたいと思うなら、『登山道から外れない』を心掛け
根気よく良い被写体を探すことに労を費やすべきです。
(以下の3枚はすべて登山道から撮影したものです)
こんな場所も、ずかずかと踏み込む人が増えれば
やがてこんな写真は撮れなくなってしまいます。
ザゼンソウ1

ザゼンソウ3

ザゼンソウ2


ザゼンソウは少しぬかるむような水の溜まった場所を好みますが
水が溜まらない沢沿いの湿った場所を好むのが・・・

サンカヨウ(山荷葉) -メギ科-
『荷』は荷物という意味のほかにハス(蓮)の意味があり、
つまり山にある蓮の葉に似た植物という意味になります。
葉には鋸歯がありますが、ハスの葉のように丸く大きな葉です。
サンカヨウ1


私はこんな写真が撮りたいから、我慢して登山道を踏み外さないのです。
サンカヨウ2




遅くまで雪が残っていた場所ではまだカタクリが残っていました。

カタクリ(片栗) -ユリ科-
沢山の中から根気よく良い被写体を探します。

群生の中から並びのよいとっころを選んで・・・
カタクリ2


形や向きの面白いものを選び、背景の木洩れ日の配置にも気を付けて・・・
カタクリ


奥に咲くカタクリの一群を狙い、手前のカタクリのボケを入れて華やかに・・・
カタクリ3


群生するカタクリを地面すれすれの場所から狙い、開放絞りで主役の花を浮き立たせて・・・
カタクリ4


続きはまた明日。

スポンサーサイト



コバンソウとジシバリ  

近所歩きで撮影した花です。


田植えが終わったので、耕作放棄地の多さが余計目につくようになりました。
その耕作放棄地に咲くのは・・・

オオジシバリ(大地縛) -キク科- 5月17日撮影
普通は田の畦などで見るのですが、耕作放棄地になると
このように一面に広がる姿を見ることがあります。
まさに地面を縛るように増えていきます。
オオジシバリ1

オオジシバリ2




ジシバリ(地縛) 5月27日撮影
オオジシバリよりも小型で、田の畦や畑のほか山地の崩れたような場所にも自生します。
写真のものも金北山で撮影したもので、オオジシバリはこのような山地に自生することはありません。
ジシバリ





コバンソウ(小判草) -イネ科- 別名:タワラグサ(俵草) 5月17日撮影
オオジシバリを撮影した耕作放棄地の畦に咲いていました。
名まえは和名、別名ともに小穂の形を小判や俵に喩えたもの。
コバンソウ2


写真はまだ咲き始めのもので、もう少しすると黄褐色になり、形も楕円形になって小判型(俵型)になります。
明治時代に観賞用として持ち込まれたということで、こうして写真で見るとフォトジェニックなのですが、
野生化して群生する姿は観賞する対象というより厄介な雑草というイメージが強いです。
コバンソウ1




ヒメコバンソウ(姫小判草) 別名:スズガヤ(鈴萱) 5月26日撮影
和名や別名は小穂を小判や鈴に見立てたものですが、私には三角おにぎりに見えます。
草刈りの行き届かない堅香子庵の裏で撮影したものです。
ヒメコバンソウ1



バックを家の影にして、ヒメコバンソウを逆光に浮き立たせてみました。
マクロ撮影では、被写体そのものの選択がもちろん重要ですが、
それと同等、あるいはそれ以上にバックの処理が重要です。
この写真も、バックをすべて家の影に入れるために
カメラの位置を1㎝単位で調整しています。
ヒメコバンソウ2


久しぶりに、本当に久しぶりに雨が降りました。
ヒメコバンソウをもう一度撮影しました。
ヒメコバンソウ3


ヒメコバンソウ4

心が痛むこと  

心が痛む


5月25日にアップした話の続き

『ある花の撮影に行ってみると通行止めだった・・・』
通行止めの場所には柵がしてあり、
「通行止」の文字とともに車と人のマークがあったのです。

この先が、がけ崩れなのかとも思いましたが
がけ崩れとも工事中とも書かれておらず
もしかすると貴重な花の自生地を護るために
地域の人がやむを得ず設けたものかもしれません。

3年前、私がこの自生地を訪れようと自生地に通じる林道を走っていると
2台の横浜ナンバーの車が上から降りてきました。
聞いてみると、その花を見るためにやってこられたそうです。
「見るだけならいいんだけどなあ」と危惧しましたが、自生地は大丈夫でした。
ただ、それは私の知る自生地であって、それ以外にも自生地があると聞くので
危惧は完全に払しょくされたわけではありませんでした。

何れにしても遠く横浜から高いお金と時間と労力を掛けて来なければ
見ることができないほど貴重な植物となってしまったのです。
特に本州では管理地以外ではほとんど見ることができなくなったと聞きますし、
私自身も、この花(それはクマガイソウというランなのですが)を見たのは
人家の裏山の竹やぶにあるものだけで、人の手を借りない純粋な自生地で
咲いているものを見たのは佐渡が初めてなのです。

横浜ナンバーの車の人たちも純粋に『見に』来ただけかもしれませんが
どなたが声掛けをしたのか知る由はないものの、10名余りで来るのは
貴重植物の現状を考えるなら、あまりにも無防備な行為と言わざるを得ません。
貴重な植物ほど場所を特定するような情報を提供する行為は慎重を期すべきだからです。




大変前置きが長くなりましたが今日の本題に入ります。

別の場所にもクマガイソウの自生地があるとの情報があり
一人で行ってみました。おおよその場所を聞いて行ったのですが
逢いたい相手にはすぐに逢うことはできず、登山道を行ったり来たり
気が付けばかなりの時間を費やしていました。

一度来た道を引き返していると、突然目の前にそれは現れました。
何で気が付かなかったのだろうと思うほど登山道からすぐの場所です。



クマガイソウ(熊谷草) -ラン科- 5月24日撮影
袋状の唇弁を昔の武士が背負った母衣に見立て、
源平合戦の熊谷直実が背負った母衣に喩えたのが熊谷草、
一の谷の戦いで彼に討たれた平敦盛が背負った母衣に喩えたのが敦盛草です。
どちらもが絶滅危惧Ⅱ類に分類され、危うい状況にあります。

武士はやがて滅びる運命にあるなんてことは冗談にも言えません。
無抵抗な彼らを掘り取って(盗って)持ち帰る行為は許されるものではありません。
クマガイソウ1


登山道からこんなにアップで撮影できるなんて今やほとんど奇跡的です。
クマガイソウ2




この日は、もう一つ貴重なランにも対面できました。
すでに紹介した種類ですが・・・


サルメンエビネ(猿面海老根) 5月24日撮影
これも登山道から撮影したものです。
サルメンエビネ1


このような環境をいつまでも残していきたいと思いますが
そのために私ができることは何だろうと考えると、
力の無さ、発信力のなさを痛感します。
サルメンエビネ2




ヤマシャクヤク(山芍薬) -ボタン科-  5月24日撮影
こちらも全絶滅危惧になっている植物です。
クマガイソウとサルメンエビネと近い場所にあり、
絶滅危惧種に指定される花を一度に見られるこの場所は楽園ですが、
危険と隣り合わせの楽園で、秘密にせざるを得ません。
ヤマシャクヤク


毎年改定される佐渡トレッキングマップの今年の表紙写真の花がヤマシャクヤクです。
去年のコハマナスに続いて私の写真を採用していただきました。
マップ





『山野草展』が各地で催されるのを目にします。
佐渡でも行われています。
それらの山野草をどのようなルートで手に入れたのかを
私は知りませんが、出展者が直接手を下していないにしても
辿って行けば、自生地から持ち帰ったものであることに間違いありません。
(種を採取して何年もかけて花を咲かせたのであれば、まだ許容の範囲かもしれませんが・・・)


私の心が痛むのは
そうしたいわゆる山野草愛好家と呼ばれる人の中に
「わたし、枯らしちゃったのよ」とか「いつの間にか見えなくなっちゃった」
などと、割と簡単に言っているのを聞くことです。
植物も命があります。いやしくも愛好家を名乗るのであれば、
愛する山野草が枯れたり見えなくなったという事実に対して
もっと心を痛めるべきです。
私は、貴重な山野草が、山野から姿を消し、
鉢植えや庭に咲く姿しか見られなくなることに心を痛めます。
それにも増して、山野草を育てる人がそのような現状にあまり心を痛めないことに心が痛みます。

つい先日、トレッキングガイドをした帰りに乗ったタクシーの運転手さんが嘆いていたのを思い出します。
「佐渡汽船ターミナルの売店でシラネアオイの苗が売られているのはおかしいと思う」と。
私も同感です。
今年も売店にシラネアオイの苗が置いてあります。
もちろん買って帰る人もいます。家の庭や鉢植えで全国どこでも育つ植物であれば
全国どこの野山にも自生できるはずです。わざわざ船に乗って見に来なくてもいいはずです。
追跡調査をしたわけではありませんが、十中八九、買って帰ったシラネアオイは数年後には
姿を見せなくなり「あのシラネアオイ、枯れちゃったのよ」ということになるのです。
彼ら(シラネアオイ)は居心地のいい佐渡の山でずっと咲いていたかったに違いありません。
もうこれ以上自生地から貴重な植物が減っていく行為に、間接的とは言え手を貸さないでくださいと、
切に訴えたいです。

貴重な植物を紹介することは、佐渡にその植物が自生するという情報を拡散する行為であり
一歩間違えば、彼らの絶滅を早める心無い行為に加担してしまう結果になりかねません。
そうならないための最低限私ができることとしていつも訴えているわけです。
そのことを理解していただき、文章が長くなってしまったことをお許しください。

金北山から白雲台へ  

金北山山頂から白雲台へ下る途中で撮影した花の写真です。


山頂直下で初対面したのは・・・

タケシマラン(竹縞蘭) -ユリ科-

「これは何の花ですか?」
そう尋ねられなかったら
私は気づかずに通り過ぎていたことでしょう。

何度となくこの場所を通って来たのに
初めてそこにあることを認識したのです。

オオバタケシマランは信州の山などで見たことはありましたが
タケシマランとの出逢いはこれが初めてです。

「タケシマランです。ランと名が付きますがユリの仲間です」
と、淡々と説明したつもりですが内心は興奮状態でした。
今日カメラを持つことを許し、さらにこの花を発見していただいたお客様に感謝です。
タケシマラン

秋には赤い可愛い実を付けます。そのころまた撮影に来ようと思います。



自衛隊管理道路の砂利道を歩くのは身体的にも気分的にも疲れます。
砂利道の間から咲いて励ましてくれる花が・・・

ミヤマハタザオ(深山旗竿) -アブラナ科-

丈は低く華奢で、旗ざおのイメージはありません。
ミヤマハタザオ



さらに下っていくとミヤマハタザオと入れ替わるように現れたのは・・・

イワハタザオ(岩旗竿) -アブラナ科-

ミヤマハタザオより大型で花も大きく見栄えがします。
砂利の上には生えず、道路のほとりのやや湿った場所が好みのようです。
イワハタザオ




やや乾いた斜面に小さな小さな花が一株だけありました。

フデリンドウ(筆竜胆) -リンドウ科-

ハルリンドウ、コケリンドウ、フデリンドウ
春咲くリンドウはどれも小さくて可愛い。
フデリンドウ




道路脇には、まだシラネアオイが残っていました。

シラネアオイ(白根葵) -シラネアオイ科-

シラネアオイ1


なんと、白花がありました。
道路脇なので不安がよぎります。
「いつまでもここで咲くんだよ」と声をかける私。
心無い人に連れていかれないように祈るだけです。
シラネアオイ2



無事、白雲台に到着です。
家に帰るとすぐに写真をフォトカードにしてお二人の宿に届けたのでした。

栗ヶ沢を登る  

5月20日、2名の方をガイドして栗ヶ沢登山口から金北山山頂を目指しました。
ガイドするときはカメラを持ち歩きませんが、今回は私が花の写真を撮って
フォトカードにして差し上げるということで、カメラ持参のガイドとなりました。


5月も下旬ともなれば、登山口からしばらくは
オオミスミソウ(ユキワリソウ)はもちろん、
カタクリもシラネアオイも咲き終わっていました。


その代わりに私たちを出迎えてくれたのは・・・


ギンラン(銀蘭) -ラン科-

小さなランですが、ランの花に出逢うとうれしくなりますね。
ギンラン



『縦池の清水』で清水を飲もうとすると
目の前にもう一つ別のランが・・・

コケイラン(小蕙蘭) -ラン科-

こちらは黄色っぽいランです。
そこだけスポットライトのように
光が当たっていました。
根元を取り囲んでいる葉は
コケイランのものではなく
オオタチツボスミレです。
コケイラン



「これは何ですか?」と尋ねられたのは・・・

ナツトウダイ(夏灯台) -トウダイグサ科-

夏の名まえが付いていても
咲くのは春(4~5月)です。
ナツトウダイ




水が浸み出す場所には・・・

ズダヤクシュ(喘息薬種) ユキノシタ科

ズダは長野県の方言で喘息のことだそうです。
つまり、この草が喘息の薬になるという意味です。
ズダヤクシュ


このコースには広いブナ林があります。

ブナ林入口付近は素直にまっすぐ伸びているブナが目立ちます。
ブナの森1



ところが、ブナ林の上部まで行くと
根元からいくつにも枝分かれ(幹別れ)して曲がりくねっています。
これを見ればこの辺りの積雪量が多いことが分かります。
ブナの森



ブナの森を抜けると視界は一気に開け神子岩に到着。


標高が800mを超えると・・・


ヒメイチゲ(姫一花) -キンポウゲ科-

高い場所にだけ咲く小さな一花の登場です。
ヒメイチゲ


こちらも標高800m以上の場所にだけ自生する・・・

ミヤマスミレ(深山菫) -スミレ科-

今年すでに登場したスミレですが、いつ見ても愛らしいですね!
ミヤマスミレ



頂上が近くなると残っていましたよ・・・

カタクリ(片栗) -ユリ科-

登山口付近とは一か月以上季節が遡ります。
カタクリ


頭上には・・・

タムシバ -モクレン科-

タムシバはカムシバ(噛む柴)が訛ったものとか
ニオイコブシの別名もあるようにいい香りがします。
タムシバ


山頂まで時間にして30分というところで一人の方が
「もう無理なので、ここで待っています」とおっしゃった。
さてどうしたものか。給水と携行食を摂りしばらく休むと、
どうにか歩けそうなので私がザックをもって
もう少し頑張ってみることにしました。

花々にも後押しされて金北山山頂に立つことがことができました。
会津から来られたお二人は、過去2回の挑戦も天候不良などもあり
3度目の挑戦でやっと山頂に立てたと喜んでおられました。


その後、沢口登山口に降りる予定を変更して白雲台に下山することになりました。

下山途中にまた初めての出逢いが…
そのときの写真はまた明日!

また逢いに来たよ!  

今年もその渓流に降りてみると
水に光が射していい感じでした。
光射す渓流



それは昨年のことでした。
この渓流を撮影していて、
向こう岸から撮影しようと
対岸に渡って移動していると
林の中に一株のサルメンエビネが
あるではありませんか。


逸る再開のため今年もやってきたわけで・・・
逸る気持ちを抑えて、撮影したのが一枚目の写真。


今年もありましたよ。
私に向かってほほ笑むサルメンエビネ
サルメンエビネ1



念のため辺りを探してみると
あるではありませんか10株ほど
サルメンエビネ3



ありがとう、ありがとう。
どうかこのままこの場所で
咲き続けてくれますように
祈ってその場を後にしました。
サルメンエビネ2

外海府へ  

少し遡りますが、18日に撮影した写真をお届けします。


ある花の撮影をしようと外海府の目的地へ向かったのですが
途中から通行止めで辿り着けなかったので、予定を変更して
海岸を回って帰ることにしました。


通行止めから帰る途中で目にしたのは


デワノタツナミソオウ(出羽の立浪草)
波が押し寄せるように、同じ方向に向かって咲きます。
デワノタツナミソウ2


地面にカメラを置いて撮るとイメージがずいぶん変わります。
デワノタツナミソウ1




スイカズラ(吸葛) 別名:キンギンカ(金銀花)
スイカズラ1


この写真を見れば、金銀花の理由が分かるでしょう。
スイカズラ2




海岸に近い山の斜面はオオハナウドの花盛りでした。
オオハナウド1


佐渡では6月まで鯉のぼりを上げます。
オオハナウド2




ハマエンドウ(浜豌豆)
浜まで出ると、ハマエンドウが咲いていました。
ハマエンドウは砂浜より砂利浜の方が好みのようです。
ハマエンドウ1


ハマエンドウ2




北鵜島集落を通りかかると、道端にたくさんの車が止まっていて
今日が車田植えだったんだと知り、車を停めて撮影に向かいました。
花ばかり追いかけているので、6年目にして初めての撮影です。

北鵜島の車田植え
車田植え

3人の早乙女が、中心から後ずさりしながら円を描くように苗を植えていきます。
今では、ここと岐阜県の高山に残っているだけだそうです。


ヤマトグサ  

ヤマトグサは大和草で、日本の草という意味で付けられた名まえ。
名付け親は牧野富太郎先生。言わずと知れた日本を代表的する植物学者。
故郷高知県の山で採取し(1885年)、日本人が初めて新種として学会に発表した植物です。


ヤマトグサ(大和草) -ヤマトグサ科-
一見するとハコベの一種に見えます。
ヤマトグサ1


その後、常陸や相模でも発見されますが、その後久しく発見されず
佐渡にも自生するかと1933年来島され、大佐渡山地で確認されます。
先生は「佐渡にもヤマトグサがあったと大喜びされた」そうです。


花を見れば、ハコベでないことはすぐにわかりますが、
目立たないので気づかず、通り過ぎる人がほとんどです。
雄花と雌花があり、写真は雄花。
花弁は無く、たくさんの雄しべが垂れ下がり
少しの風にも揺れて、撮影の難しい花でもあります。
葉の根元に咲く雌花はさらに小さく目立ちません。
ヤマトグサ2


4年前、四国と関西からヤマトグサを見るために来島された3名の方をガイドしたことがありますが、
歩き始めるとそれはすぐに見つかり、「これでもう帰ってもいい」と大喜びされたことがあります。
佐渡ではどこでも普通に生えているのですが海を隔てた越後にはさっぱり自生しないといいます。

佐渡の代表的な花、オオミスミソウ、カタクリ、シラネアオイ、トビシマカンゾウなど
それらはどれも美しく、見栄えのする花で、それを目当てに来島する人も多い。
人はついつい見た目の美しさや豪華さに目が行き勝ちですが、
私はヤマトグサを見るために来島した人の気持ちに共感します。
20日にガイドした会津から来られた方が、ヤマトグサが見たいと言われ
この人もなかなかの強者だと思ったのです。





小佐渡の山で撮影した草の花 その2  

小佐渡の山で撮影した草の花 つづき



オドリコソウ(踊子草)
昨日のキランソウ、ニシキゴロモに続いてシソ科の花です。
オドリコソウ1

広島では淡紅紫色のばかり、佐渡では白花ばかり。
円く輪になって並ぶ踊子の姿は、人に見てもらうためではなく
虫が蜜を吸おうと花にもぐり込むと、背中に花粉が付く仕組み。
オドリコソウ2




クサノオウ(草の黄、瘡の王)
クサノオウ2


クサノオウ3


クサノオウ1





ムラサキケマン(紫華鬘)
花の姿はずいぶん違いますが、クサノオウと同じケシ科です。
ムラサキケマン1


ムラサキケマン2


ミヤマキケマンと一緒
どちらもシソ科キケマン属ですが、ミヤマキケマンは日当たりのよい場所を好み、
ムラサキケマンは日陰を好むのでこのように混生しているのは珍しいです。
ミヤマキケマンとムラサキケマン



クルマバソウ(車葉草)
佐渡ではこのように群生しているのをしばしば見かけます。
クルマバソウ1

大群生の中から、撮影のポイントを絞る大切にして最も楽しい作業の末撮影した一枚。
クルマバソウ2

葉が輪生する姿から付いた名まえ。
クルマバソウ3

花のクローズアップ
クルマバソウ4




タニギキョウ(谷桔梗)
日陰にひっそりと生え、見栄えはしませんが名まえの通りキキョウの仲間です。
タニギキョウ1




ツクバネソウ(衝羽根草)
輪生する4枚の葉の中心から花茎を伸ばし花を咲かせます。
ツクバネソウ1

花の後に黒い実を付け、反り返った四枚の萼と萼共に羽根突きの羽根にそっくりになります。
ツクバネソウ2





ニョイスミレ(如意菫)
花期が遅いスミレのひとつ。
別名ツボスミレと言うように、タチツボスミレに近い仲間です。
ニョイスミレ1

探したらありました。私たちを撮ってとポーズを付けて待っていてくれました。
ニョイスミレ2



フデリンドウ(筆竜胆)
たった一株だけありました。
フデリンドウ

小佐渡の山で見かけた草の花 その1  

今日は小佐渡の山で撮影した草の花です。


オオアマドコロ(大甘野老)
オオアマドコロ3

群生するので、ある所にはたくさんあります。
一列に吊り下がる白い花が可愛いですね。
オオアマドコロ2





オオサワハコベとミヤマハコベ
どちらもハコベです。
オオサワハコベとミヤマハコベ


ミヤマハコベ(深山繁縷)
花弁は5枚ですが、付け根近くまで大きく切れ込んでいるので
一見すると花弁が10枚のように見えます。
ミヤマハコベ1

ハコベの花はどれも小さくてかわいいですね。
ミヤマハコベ2



オオサワハコベ(大沢繁縷)
広島では見かけないハコベです。
オオサワハコベ1

こちらは花弁の切れ込みが三分の一程度なので5枚と判ります。
ハコベの花の中では大きい部類に入ります。
オオサワハコベ3




キランソウ(金瘡小草)
田の畦や道端に生え、山の中で見るのはむしろ珍しいです。
キランソウ1

別名はジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)
地面にへばりつくように広がる姿から付いた名まえのようです。
キランソウ2


ニシキゴロモ(錦衣)
キランソウと同科同属、こちらはいい名まえを付けてもらいました。

葉が紫を帯びて花が青紫色のもの
ニシキゴロモ1

葉脈に沿って紫色が付き、花が白いもの
ニシキゴロモ2

葉はほぼ緑で、花が白いもの
ニシキゴロモ3


さらに小佐渡の山で撮影した草の花が続きます。また明日。


▲Page top