fc2ブログ

 写真だより 佐渡発&広島発

 野草や風景を写真で綴るブログです

キツネノカミソリほか  

ベニシュスランを見つけるまで他の花の撮影をしなかったので
出逢いに感動しながら帰る道すがら撮影した花を紹介します。



キツネノカミソリ(狐の剃刀)
-ヒガンバナ科-


名まえの由来は、細長くシャープな葉の形状からですが、花の時季に葉は見られません。
こうした特徴は、同科のヒガンバナやナツズイセンと同じです。
キツネノカミソリ1



ヒガンバナやナツズイセンは日当たりのよい場所でよく目にしますが、キツネノカミソリは薄暗い林床で目にします。
キツネノカミソリ2




キツネノカミソリ3





マルバマンネングサ(円葉万年草)
-ベンケイソウ科-


マンネングサの仲間は、花だけ見るとどれもよく似ていてほとんど見分けがつきませんが、葉を見ると違いが分かります。
名まえの通り葉に円みがあるマルバマンネングサは苔むした岩場のような所を好みます。

マルバマンネングサ2



薄暗く栄養も十分でないような場所に自生するのは、他の植物との競争を避けた生き延びる戦略なのでしょう。
マルバマンネングサ1



星を思わせるような黄色い花です。
マルバマンネングサ3





最後はこの花です。花の直径は1㎝ほどです。
初めて見た花で、名前が判りません。ご存知の方はお教えください。

不明1



葉には深い切れ込みがあり表面に毛があります。
不明2


名前が判らない花に出逢うと、帰ってから図鑑で調べるのですが、判りませんでした。
名前が判らないともやもや感が残ります。でも、苦労して分かった花の方がよく覚えられます。
もう少し図鑑とにらめっこしてみようと思います。


図鑑とにらめっこした結果、判りました!!


キクガラクサ(菊唐草)-ゴマノハグサ科-
別名:ホロギク(襤褸菊)


ゴマノハグサ科に分類されていますが、キクガラクサ科とする見解もあるそうです。
探し当てるのに苦労したのはゴマノハグサ科のほかの植物とは似ていないためでしょう。
菊の名まえは葉の形が菊の葉に似ていることから。

かなり希少な植物のようです。

貴重なランや希少な植物が自生する環境が今後も保たれるといいですね。
スポンサーサイト



初めてのラン  

「珍しいランがあったよ」と、Sさんから連絡が入りました。
詳しい場所を教えていただいたので、翌日早速出かけてみました。

教えていただいた場所を、眼を皿にして探しますが見つかりません。
引き返してもう一度探しますがそれでも見つかりません。

Sさんに電話してもう一度場所を確認しますが、間違っていません。
さらにもう一度、よーく目を凝らして探すと・・・やっと一株見つかりました。


ベニシュスラン(紅繻子蘭)-ラン科

ベニシュスラン1

場所を教えていただいて、やっと見つけることができましたが
Sさんはよく見付けたものだと、野草に対する嗅覚の鋭さに感心しました。
それほど小さくひっそりと咲いていたのです。

もう一株あったと聞いていたので、辺りを隈なく探しましたが、なかなか見つかりません。
諦めかけて帰ろうとしたとき、やっと私を見つけて微笑んでくれました。
そんなことはあるはずもありません。私が見つけたのであって、向こうから微笑みかけてくれることなどあるはずもありません。でも、そう思えるほどの感動でした。
ベニシュスラン4




ベニシュスラン2




アケボノシュスランに近い種類のランですが、初めてお目にかかるランでした。
丈が低い割には花が大きいので、見つけてしまえばかなり見栄えのするランです。
やや紅の掛かった色をしていますが、それもかなり控え目でした。
ベニシュスラン3




明日は同じ場所で撮影した別の花です。

佐渡に行ってきました 7  

ドンデンに向かう途中の車道脇では
今が盛りのエゾアジサイと、咲き始めた
クルマユリが目を愉しませてくれます。


エゾアジサイ

エゾアジサイ1



エゾアジサイ2




クルマユリ

クルマユリ1


名の由来である放射状に付いた葉が
分かる位置からも撮影しておきました。
クルマユリ2


丁度撮りごろのいい個体です。
クルマユリ3


明るいバックの時は+補正で
クルマユリ4


暗いバックの時は、-補正で撮ります。
クルマユリ5




ドンデンに着きました。


草原に咲くクルマバナ

クルマバナ1




ピンク色のウツボグサ
ウツボグサ



ウツボグサとキリンソウの群生
ウツボグサとキリンソウ



最後はキリンソウの大群生
キリンソウ1



佐渡滞在中のほとんどが雨でしたが
初見のジガバチソウ、アリドオシラン
にも逢うことができ、貴重な時間を
過ごすことができました。

佐渡の移住生活は終わりますが
これからも佐渡にかかわり続けようと
思っています。もしかすると、来春
トレッキングガイドとして佐渡の山を
歩いているかもしれません。

佐渡の皆さん。6年間お世話になり
本当にありがとうございました。

佐渡に行ってきました 6  

7月13日早朝、佐渡トレッキング協議会の
Iさんから山行のお誘いの電話がありました。
二つ返事でOKし、急いで支度を調えました。
焦りは禁物、なんと使用頻度の高いレンズを
置いてきてしまったのです。
今回の目的がジガバチソウに逢うことで、
この花はまだ出逢ったことがなかったので
興奮と期待で舞い上がってしまった結果
痛恨のミスを犯してしまったわけです。


とある登山口から歩き始めると、
早速見知らぬ花に遭遇しました。
Iさんも初めてとのこと。
図鑑で見た記憶もありません。

それがこの花です。

アリドオシラン1

一見した感じはツルアリドオシに似ています。
同じような環境に、ツルアリドオシも咲いていて
比べてみると明らかに違います。
丈は5㎝ほどで花は1㎝足らずです。
アリドオシラン3



横から見るとこんな感じでした。
アリドオシラン2


広島に帰ってから、図鑑とにらめっこ。
まず、ツルアリドオシを調べましたが
花の構造が全然違います。
もしやランではないかと思い、調べてみると
アリドオシランという名まえだと判明しました。
ツルアリドオシに似ていることが由来ですが
花が似ているというより、全体的な佇まい、
つまり、雰囲気が似ている感じがします。

今の時季、暗い森の中は花らしい花がなく
山歩きする人もほとんど見かけませんが、
それだけに貴重な花との出逢いに感謝です。





二人して登山道の脇を注意深く探しながら
ゆっくりと歩を進めましたが、目当ての花は
見当たりません。諦めかけたその時、
目に飛び込んできました。
ありました!ジガバチソウ。


ジガバチソウ((自我蜂草)-ラン科-


ジガバチソウ2


花がジガバチに似ていることから付いた
名まえですが、ジガバチはポピュラーな
ハチではありません。
ジガバチソウ1


そのハチに似ていると思った命名者が
凄いと思います。
ランの中にはトンボソウ、スズムシソウ
など、虫の名まえが付いたものが他にも
あるので、その発想から付いたのでしょう。
ジガバチソウ4


ジガバチの漢字『自我』が気になり
調べてみると、

ジガバチの名は、巣穴の掘削時と閉塞時に胸部の飛翔筋の振動を頭部に伝えて土壌を砕いたり突き固める際の音に由来し、虫をつかまえて穴に埋め、似我似我(じがじが、我に似よ)と言っているとの伝承に基づく。じがじがと唱えたあと、埋めた虫が後日ハチの姿になって出てきたように見えたためである。

とありました。
この命名の方がもっとすごいですね!
ジガバチソウ3


Iさんもこの花との出逢いは初めてで、
二人興奮を抑えつつ、代わりばんこ
に撮影しました。


すぐ近くにはクモキリソウもありました。
クモキリソウ1



撮影後もしばらく歩いて探しましたが
結局見つけたのはこの株だけでした。


登山口まで戻り、車でドンデンまで
行ってみることになりました。

続きはまた明日!

佐渡に行ってきました 5  

キノコを撮影した帰り道
トンボがたくさん飛んでいました。

トンボは比較的撮影しやすい昆虫なので
昆虫撮影の入門として撮影にトライすると
いいですね。

三脚からカメラを外し手持ち撮影にし、
やや感度を上げ連写モードにします。

いきなり近づきすぎると逃げてしまうので
徐々に近づいていきます。

まずはこれくらいでパチリ!
トンボ1


さらに近づいてパチリ!
トンボ2



これで、マクロレンズのほぼ最短距離。
トンボ3



羽根を広げた瞬間もパチリ!
トンボ4



ススキの葉に留まったのをパチリ!
トンボ5


横を向いた瞬間にパチリ!
表情が出ました。
トンボ6



ボケとトンボが重ならない位置から
円ボケを背景にしてパチリ!
トンボ7





ネジバナの所へ行くと蝶がいました。


まずベニシジミにトライしました。
トンボより神経質ですが、カメラを覗きながら
近づくと、無機質なためか逃げないようです。

あくまでもいきなり近づいてはいけません。
ベニシジミ1



吸蜜に夢中で、これくらい近づいても逃げません。
ベニシジミ2



翅の表も撮っておきましょう。
ベニシジミ3





最後はヒョウモンチョウです。
こちらはさらに神経質で、
しばらくの間、人間の存在に慣れさせる
必要があります。
ヒョウモンチョウ1



大分慣れてくれたのか、
ここまで近づくことができました。
ヒョウモンチョウ2

基本的には
花の写真では蕊に、
昆虫の場合は眼に
ピントを合わせます。
オートではほぼ無理なので
マニュアルでピント合わせをします。


撮影に集中するあまり
ズボンは濡れまくりでしたが
まずまずの写真が撮れて満足な私でした。

佐渡に行ってきました 4  

用事を済ませて、車で家に戻っていると
芝地に生えたきのこが目に入りました。
さっきまで降っていた雨も上がり、
家のすぐ近くだったので、一旦帰ってから
歩いて行ってみることにしました。


田の畦を歩いていると可愛い花がありました。

ネジバナ(捩花)-ラン科-

捩じり上がるように咲く様子から捩花。
ネジバナ1


希少なランが多い中で、ネジバナは都会の
芝地などでも見られます。
ネジバナ2


これはネジバナの特徴がよく表れた
個体ですが、中にはほとんど捩じれない
タイプもあり、とても個性豊かです。
ネジバナ4


上から見ると、全然違った感じになります。
ネジバナ3





キノコが生えていた場所へやってきました。
キノコの正体はテングタケでした。
テングタケ3


笠のぶつぶつが特徴で、絵本にも登場します。
テングタケ1


毒キノコですから食べてはいけません。
テングタケ2




辺りを探すと他のきのこもありました。
きのこ1


同じキノコを別角度から
きのこ3



違うキノコです
きのこ2


キノコを撮影し帰ろうとすると
日が射し始めて、蝶やトンボが
飛び交うようになりました。


明日は、蝶とトンボの写真です。

佐渡に行ってきました 3  

雨が降り出したので山頂まで引き返し
神社の軒下で昼食をとり、下山を開始。


登りとコースを変え、妙見山経由で下山。


妙見山の見事なキリンソウの群落
キリンソウ2




下山途中に見つけたのは・・・

ヤマトキソウ(山朱鷺草)-ラン科-

佐渡で見る朱鷺草は格別。
トキソウが湿地に自生するのに対して、
ヤマ―は山地の日当たりのよい草地に自生。
小さくてとても見つけにくい花です。
ヤマトキソウ1

Iさんは「初めて見た」と興奮気味でした。




さらに下ると・・・
暗い森の中に・・・

クモキリソウ(蜘蛛切草・雲霧草)-ラン科-

花も緑でまったく目立ちません。
そのため、盗掘にも遭いにくいのか
登山道脇でも見ることがあります。
クモキリソウ3



クモキリソウ2




車道へ出て、最後に撮影した花は・・・


オオバギボウシ(大葉擬宝珠)-ユリ科-

車道脇の用水路の畔に咲いていました。
オオバギボウシ2


オオバギボウシ1



金北山、妙見山の花はこれで終わりです。

佐渡に行ってきました 2  

金北山を過ぎ、森に入るとガラリと植生が変わりました。


サンカヨウの実

粉を噴いたような白っぽい青紫の実
サンカヨウの実1


折からの雨が水滴となって付いていました。
サンカヨウの実2




こちらはギンリョウソウ

暗い森にぽつりぽつりとありました。
ギンリョウソウ3


光合成をしないので暗がりでも大丈夫なんですね。
ギンリョウソウ1


花後は膨らんでこんな実になります。
ギンリョウソウ2






ランの仲間ですが名前が判りません。
ジガバチソウ?

クモキリソウジガバチソウか、それとも?
後日、Iさんが確認されるとのことです。





あやめ池のカキツバタはこんな感じでした。

カキツバタ(杜若)-アヤメ科-

Iさんは昨年同じ日に来て、ドンピシャの
タイミングだったそうですが、
今年は一週間ほど早く開花したようで、
枯れた花も目立っていました。
それでも見事なカキツバタの群生です。

カキツバタ2


カキツバタ1


カキツバタ4


カキツバタ3


霧がかかって幻想的です。
カキツバタ5




金北山まで戻り、昼食を食べて下山しました。

下山途中に撮影した花は、また明日!







佐渡に行ってきました 1  

6日から10日間、佐渡に行ってきました。
私が急遽広島に帰らなくてはならなくなり、
島を離れたのが、4月20日。
私に佐渡移住を勧めてくださり、佐渡滞在中も
何かとお世話になったトレッキング協議会の
会長さんが亡くなられたと報せが入ったのは
それからわずか二週間後の事でした。
両津の港に着くとすぐに会長さんの家に向か
い仏壇に掌を合わせさせていただきました。
笑顔の遺影を見ていると、まだそこにいらっし
ゃるような感覚がしたのですが、だから余計
存在感の大きさを感じ、深い悲しみと淋しさが
こみ上げてきました。


滞在中の10日間、ほとんどが雨でしたが、
その間隙を縫ってトレッキング協議会事務局
のIさんから山行のお誘いがあり、2回同行させて
いただきました。


今日から数日間、その時に撮影した写真を
お届けします。


7月9日、白雲台から金北山を経て『あやめ池』
まで行ってきました。

まず私たちを迎えてくれえたのは・・・


エゾアジサイ(蝦夷紫陽花)-アジサイ科-

花弁に見えるのは萼で、エゾアジサイのように
外側のものだけ萼が大きいタイプをガクアジサイ
と呼びます。

エゾアジサイ5



萼の形や色の変化をお楽しみください。
エゾアジサイ4


エゾアジサイ2


エゾアジサイ3


エゾアジサイ1





マツムシ平までやってくると現れたのが・・・

ミヤマトウキ(深山当帰)-セリ科-

佐渡では最も高い場所に自生するセリ科の
植物で、このようなザレ場を好みます。
ミヤマトウキ1

全草セリ科特有の香りがしますが、
この香りの良し悪しは好みが分かれます。




この先は次々と植物が現れはじめました。

イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)
-シソ科-


こちらも香りがします。
こちらの方が好みだと思う人が多いかも?
イブキジャコウソウ1

地を這うように広がり、丈は10㎝未満なのに
草ではなく木だというから驚きです。
イブキジャコウソウ2

高山植物のように見えますが、
海岸にも自生しています。





ウツボグサ(靭草)-シソ科-

ウツボグサは高い場所でなくても見られます。
ウツボグサ3


高い場所のものは丈が低く
高山植物のように見えます。
ウツボグサ2



キリンソウと一緒に
ウツボグサ1



ミヤマクルマバナと一緒に
ウツボグサとミヤマクルマバナ





ミヤマクルマバナ(深山車花)
-シソ科-


こちらもシソ科のミヤマクルマバナ。

写真のようにしばしば群生します。
ミヤマクルマバナ2


密集して咲くミヤマクルマバナ。
ミヤマクルマバナ4


色の薄いものも混ざっています。
ミヤマクルマバナ3


クルマバナの仲間では花が大きいので
よく目立ちます。
ミヤマクルマバナ1





キリンソウ(黄輪草)-ベンケイソウ科-



キリンソウ1


自生する環境がイブキジャコウソウと似ていて、
一緒に咲いているのも見かけます。
海岸でもよく一緒に咲いています。
キリンソウとイブキジャコウソウ


金北山山頂でひと休みしてあやめ池に
向かいました。

続きはまた明日!



大山からの帰り道  

鏡ヶ成の湿原で撮影を終え
帰り道で撮影した花たち。


ヤマアジサイ(山紫陽花)-アジサイ科-

この一枚は、帰り道ではなく
雨のブナの森に咲いていたもの。
ヤマアジサイ1


いわゆるガクアジサイと呼ばれるタイプの花
ヤマアジサイ3


園芸種でもないのにこんなに密に咲いていました。
アジサイにソーシャルディスタンスは関係なし。
ヤマアジサイ2



この白い花のように見えるのはマタタビの葉。
今回、花は撮影できませんでした。
マタタビ



ネムノキ

梅雨時に見ごろを迎えるネムノキ
ネムノキ1


花のビューティ ペア・・・年齢が分かりますね。
ネムノキ2


これをもって大山シリーズの終了です。

▲Page top