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 写真だより 佐渡発&広島発

 野草や風景を写真で綴るブログです

森の中で花の妖精と遭遇?  

アケボノシュスランが咲く森で、花の妖精に遭遇しました。

まず、その証拠写真を見てください。
(小さいので、出来ればスマホよりパソコンなど大きな画面で見ることをお勧めします)
タニタデ

これ、どう見ても妖精ですよね。
赤い服にピンクのスカート、両手を広げた二人?の妖精。

女の子のようにも見えますが、よく見るとなんだか尻尾のようなものもあるし、
頭は毛むくじゃらで露をいっぱい纏っています。

こんな妖精が森の谷間で私を待っていてくれたなんて・・・ (待ってなどいないのですが)

素敵な出逢いに、妖精と会話しながら撮影しました。



この妖精の正体ですが・・・


タニタデという植物です。

それまでもきっと出逢っていたのでしょうが、佐渡に行って初めて写真に撮った植物で、その小ささにただ記録的に撮影しただけでしたが、それから逢うたびに何だか親しみがわいてくるような植物でした。

でも、これまでにタニタデの花に妖精が潜んでいることなど知りませんでした。

今回は、様々な好条件が重なり妖精に見えたという訳です。

花は5㎜ほどで咲いていることに気づくのさえ難しいほどの大きさです。
カニコウモリの花のクローズアップ写真をたくさん撮影した後だったので
小さなものを見る『眼』になっていたのかもしれません。


妖精に見えた正体を詳しく説明すると・・・

頭・・・・・・・雌しべのつけ根の子房と呼ばれる膨らんだ部分
両手・・・・・・萼片
スカート・・・・2枚の花弁(花弁の先は浅く3裂していて、余計スカートらしく見えます)
足・・・・・・・雄しべ
黄色い靴・・・・雄しべの葯
尻尾・・・・・・雌しべ(先が二つに分かれて円く膨らんでいます)


次はどこでどんなエイリアンや妖精に出逢うのでしょう。


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夏のラン 2 ランと対面  

終盤にランに出逢えるようなコースで歩き、いよいよランが咲く場所に差し掛かりました。


アケボノシュスラン(曙繻子蘭)-ラン科-

丈が低く花はややピンクがかったクリーム色でその色をあけぼのの空の色に見立てた名まえです。
花は完全には開きませんが、それでもちょっと早かったようです。
佐渡ではヒルに吸血されてえらい目に合ったので、ついこの花を撮影しているとヒルがいないか気になります。
アケボノシュスラン1



奥にもう一株見えます。茎は地上を這うように伸びる性質があり、その様子がこの写真で分かると思います。
アケボノシュスラン2





ほとんどの株が遊歩道の脇にあるので撮影にはありがたいのですが盗掘が心配です。
残念ながら盗掘と思しき跡がありました。登山道付近に生えているのはやっぱり日光を求めてのことだろうと思います。
日向では駄目だが、日陰でもよくない。半日陰の条件になっているのが遊歩道脇なわけです。
アケボノシュスラン3





ランとの対面を終え、駐車場まで戻ってきました。

駐車場周辺は暗くて撮影していなかったので撮影しましたが、それは明日のお楽しみ!

夏のラン 2続きの続き  

森の中で撮影した花の続きです。

春はキンポウゲ科の植物が目立ちますが、秋はシソ科の植物の花盛りです。
この日も8種類ほどシソ科の花を見ました。
そのうちの3種を紹介します。



キバナアキギリ(黄花秋桐)-シソ科-

青系、紫系の花が多いシソ科にあって、黄色い花なので、ほの暗い森の中でよく目立ちます。
学名は『Saivia Nipponica』、つまり日本のサルビア。本種は日本語ではシソ科アキギリ属の植物ですが、
すなわちこれはサルビア属と同義です。
なるほど色こそ違え、花の構造はよく似ています。
キバナアキギリ1



余談ですが、香草のセージもサルビア属の植物で、サルビアはスカーレットセージとも呼ばれます。
ややこしい話で申し訳ありません。
キバナアキギリ2




長く伸びた暗紫色の雌しべを暗いバックに浮かび上がらせました。
キバナアキギリ3





アキチョウジ(秋丁字)-シソ科-

佐渡では見なかったので、久しぶりに再会した旧友のようで懐かしかった。
アキチョウジ1





サンインヒキオコシ(山陰引起)-シソ科-

シソ科の植物は薬効があるものが少なくありません。
また、ハーブ(香草)と呼ばれる植物の多くがシソ科です。

ヒキオコシ(引起)の名の由来を知って驚きます。

[弘法大師が諸国行脚の道中で、道端で病で苦しんで倒れ込んでいる旅人に出会い、旅人は今にも死にそうで、近くに生えていたこの草を噛むように教えたところ、病が治ってその病人が起き上がって元気になり、旅を続けた]という故事に因んで付けられたというのです。
乾燥したものを延命草とよび胃薬になるそうですが、弘法大師の故事は誇張が入っていますね。ヒキオコシのすごさというより弘法大師の凄さを伝えるための故事でしょう。
サンインヒキオコシ1



いよいよ明日はアケボノシュスランです。

夏のラン 2続き  

森に入ると見られる植物は一変します。
環境に応じてそれぞれの植物が棲み分けているという訳です。
比較的大きな葉っぱの植物が目立つのは、たくさんの日光を取り入れて光合成をするためでしょう。





モミジガサ(紅葉笠)-キク科-

8月16日に続き再登場のモミジガサですが葉っぱの直径は20㎝ほどにもなります。
丈が高いので存在感はありますが、花は地味です。
地味という言葉にはマイナスイメージを持ち勝ちですが、決して悪いわけではありません。
この地味な花を含めて全体がモミジガサらしい佇まいなのです
モミジガサ1







オオカニコウモリ(大蟹蝙蝠)-キク科-

モミジガサと同じキク科カニコウモリ属の植物で、花だけ見るとほとんど見分けがつかないほどよく似ています。
葉の形がカニ(ガザミ)の甲羅やコウモリが羽を広げた形に似ていることから付いた名まえで、葉の違いを見れば一目瞭然です。

モミジガサと同様に茎の先に小さく白い花がかたまって咲きますが、積極的に撮影する人は少ないでしょう。
カニコウモリ4




ところが、蕾をアップでとらえるといい感じではありませんか。
カニコウモリ1




中には、蕾の先端が赤いものがあり、ちょっとしたアクセントになって素敵です。
カニコウモリ5





それをアップで撮るとなかなかいいじゃないですか。
カニコウモリ2





さらに近づいてよく見れば、雌しべの先が二つに裂けて円く反り返っています。
カニコウモリ6





絵になる所を見つけようと、花に近づいてじっくりと観察。
誰かが見れば、この人いったい何をしているのだろうと思うほどに注視します。
そして見つけたのがこちら。
カニコウモリ7




さらに、赤い蕾の中からこんな場面を見つけました。
相手のことをよく知って観察すれば、今まで気づかなかった、「はっとするような」可愛さ、美しさに気づくかもしれませんよ。
カニコウモリ8




カメラを横位置にして、くるりと反り返った右の雌しべの先にかっちりとピントを合わせ、風が止むのを待ってシャッターを切りました。朝早かったことで蕾に朝露が付いていて、瑞々しさも表現できました。
こうすれば、一見見栄えのしない(撮影対象になりそうもない)ものが一つの作品となるわけです。
カニコウモリ9

花に限らず、よい被写体はどんなところに潜んでいるかわかりません。
それを見つけ出すカメラアイを持つことが写真を撮るうえで重要だと思います。
カメラの性能が良くなり、機材が軽くなり誰でも容易に撮れるようになった今だからこそ、そうしたセンスというか感性が必要なわけです。
ところが、感性というのは一朝一夕に磨かれるものでないから困ったものです。
中には初めから凄い感性を持っている人もいて、羨ましく思うこともしばしばですが、自分の感性を信じて、何よりも楽しく撮り続けていきたいものです。


明日もこの続きです。
ランの登場はもう少しお預けです。

夏のラン 2  

「あと一週間後くらいが見頃になると思いますよ」とSさんから聞いていたのに
待ちきれずアケボノシュスランに逢いに行ってきました。

到着は午前五時前、空には冬の星座のオリオン座が見えていました。
冬の大三角の近くにひと際明るい金星があります。いわゆる明けの明星ですね。

撮影にトライはしましたが、うまく写りませんでした。


夜が明けるまでに見晴らしの良い所まで行こうと先を急ぎ、日の出前に形の良い山をシルエットにワンカット。
山歩きをよくする人ならどこの山か判るかもしれませんね。
立烏帽子2







少し目線を下に落として撮影。
間もなく夜明け








折角早起きしてきたのだからと、植物と朝日を絡めて撮影しました。
主役はワレモコウ、脇役はススキ、背景は朝日という舞台の一幕。
シルエットが似合う絶妙な取り合わせだと思いませんか?
夜明けとワレモコウ





朝日を浴びるワレモコウ。
並びが絶妙でした。
ワレモコウ1






ケルンと夜明け。
こんなケルンがある山は県内にあまりないので、判った人も多いのでは。
石の小さな隙間に太陽を入れて撮っています。まともに太陽を撮ると、私の使っている比較的安価なレンズではこのような光芒はなかなか出ません。
ケルンと夜明け







朝日に輝く朝露に濡れたホツツジ

ホツツジ(穂躑躅)-ツツジ科-

ツツジ科ですが、いわゆるツツジの花のイメージとはずいぶんかけ離れています。
大佐渡の山でもたくさん見かけた植物で北海道から屋久島まで分布します。
ホツツジ1








イワショウブ(岩菖蒲)-ユリ科-

鳥取県大山が分布の西南限と言われていましたが広島県でも見つかり西南限となっています。
名まえは葉が菖蒲に似ていることから。
イワショウブ1





風に揺れて撮影に苦労しましたが、苦労するほど愛おしく思ってしまいます。
イワショウブ2


肌寒ささえ感じた夜明け前ですが、日が昇るとすぐに暑さを感じ、手ごわい残暑がまだ続きそうだと実感。
日差しを避けて樹林帯に入り、お目当てのランの咲いている場所へ・・・

続きはまた明日!

夏のラン  

ランと言えば、春から初夏にかけてというイメージがありますが、夏に咲くランも少なくありません。
ではどうしてあまり注目されないのかと考えてみると・・・
まず、藪に隠れて見つけにくいこと。それから、花が地味なものが多いことでしょうか。

ランの情報が入りました。
一つ目は、アケボノシュスラン。Sさんから「咲き始めていますよ、あと一週間後ぐらいが見頃(撮りごろ)ですよ」というもの。
もう一つは、佐渡の I さんから、「教えてもらった場所にナツエビネを見に行ったが、以前確認していた株が見当たらなかった。その代わり、帰りの道沿いで十数株咲いているのを見つけましたよ」と電話越しにもいかにもうれしそうな声。
以前確認した株はどうなったのでしょうか。そちらは心配です。
Sさんから再び情報が入ったのは23日昼過ぎのこと。「ミヤマウズラが丁度見ごろですよ」「道端だからすぐに無くなって(盗掘されて)しまうかもしれないからすぐに撮影に来た方がいいですよ」

盗掘の心配をしなければならないのは、いかにも悲しい。その植物が居心地のよい場所に自生しているものを、わざわざ環境の適していない自分の家の庭に持って帰るのだから、植物からしたらたまったものではありません。次の年くらいは頑張って花を咲かせるかもしれませんが、やがて姿を消してしまうのです。自生地から掘り取って育てる人は野草愛好家と呼ぶのに値するのでしょうか。


ミヤマウズラの情報を聞いて、すぐに支度をして出かけたのは言うまでもありません。
私の車とすれ違ったSさんがわざわざU ターンして戻ってきて場所を教えてくださったお蔭で、すぐに撮影に取り掛かることができました。電話をいただいてから一時間たっていない早業です。



ミヤマウズラ(深山鶉)-ラン科-

まず図鑑的に撮影しました。
葉の斑模様がウズラの卵の模様に似ているのでウズラの名前が付けられました。
深山が付いていますが、深い山でなくても見られますが、何しろ目立たないので、車で通りすがりに見つけることはほぼ不可能で、車から降りてゆっくり歩いて探さないと見つかりません。
ミヤマウズラ1



「撮ってね」と言わんばかりに2本並んでいました。
ミヤマウズラ2




「正面から見ると子豚の花のようでかわいい」とは『広島の山野草(秋編)』(南々社)の解説。
それを意識して正面からアップで撮影してみました。
ミヤマウズラ3







折角撮影に来たので辺りを散策してみました。


まず目に留まったのは・・・


ムラサキニガナ(紫苦菜)-キク科-

丈は1mほどありますが、花が小さくて見栄えはしません。しかもほとんど咲き終わっていて綿毛になっていました。
少しの風でもよく揺れて撮影は困難を極めます。しかも、下向きに咲くのでアングルにも苦労します。
苦労して撮影した中の一枚です。(30枚以上撮影してブレないでピントが合っていたのは4枚だけでした)
ムラサキニガナ






マツカゼソウ(松風草)-ミカン科-

ミカン科と言えば、言わずと知れた柑橘類をイメージします。日本に自生するミカン科の草本は本種だけだそうです。
別にコミカンソウ(小蜜柑草)という野草がありますが、ミカン科ではありません。
松風の名に秋風に揺れる風情を感じます。
マツカゼソウ2











ヒヨドリバナ(鵯花)-キク科-

名の由来はヒヨドリが鳴くころに開花するからということですが、ちょっと無理がある気がします。

花は舌状花はなく筒状花ばかりで目立ちません。
ヒヨドリバナ1



それでもアップで見れば面白い形状の花です。
ヒヨドリバナ2





ヒヨドリバナをアップで撮影しようとしたとき、触ってもいないのに私が体を動かすと花も動いてしまうのでどうしてかと思ってよく見ると、袖の所に引っかかっている植物があり、その揺れが伝わっていた訳です。


ヌスビトハギ(盗人萩)-マメ科-

いわゆるひっつき虫(くっつき虫)と呼ばれる植物のひとつ。形が盗人が残した足跡に似ているからとか。こんな足跡を残す盗人はまだまだ修行が足りません。かと言って修業を積んでもらっても困るのですが・・・
ヌスビトハギ1







アカソ(赤麻)-イラクサ科-

アカソ、コアカソ、クサコアカソなど形態も名前も似た植物があり見分けが難しい植物。
また、ヤブマオ、メヤブマオもよく似ておりさらに同定が難しい。
本種は写真を見てもわかるように葉の先が3裂していることで見分けます。
同様に葉の先が三裂する種にメヤブマオと迷いましたがアカソとしました。
逆光側から撮影して花を浮かび上がらせました。
アカソ1






最後は

ミズタマソウ(水玉草)-アカバナ科-
毛の生えたまるい実を水玉に喩えた名まえです。
雨上がりで、水滴が付いていたので名前にぴったりでした。
ミズタマソウ1

木次線  

木次線沿いに帰っていると丁度ディーゼルカーが通りかかりました。
同行のTさんが運転する車の中から窓越しに撮影。

咄嗟のことで、カメラの設定は滝で撮影したときのまま。絞り込んでいたのでシャッタースピードが遅かったのですが
広角レンズだったこと、気動車が遅いこと、車がほぼ同じスピードだったことという条件が重なって撮ることができました。
木次線1




先回りしてもらい、田んぼのほとりで待っているとすぐにやってきました。
これも露出を合わす時間がなくて、ちょっと明るくなり過ぎましたがどうにか撮れました。
木次線2




今度は出雲坂根駅へ先回りして待機しているとやってきました。
出雲坂根駅4





出雲坂根駅に停車した気動車。
しばらくこの駅に停車します。10名ほど乗客があったようですが、ほとんどが『鉄ちゃん』という感じでした。
この駅にしばらく停車する理由は、これから始まる急坂のためにスイッチバックになっているためです。
木次線3




背後に見える赤い橋は道路に架かるループ橋の一部。線路も同じ高さまで一気に高度を上げます。
そのためここからスイッチバックというジグザグに登っていく線路となるわけで、それが珍しくてわざわざこの路線に乗りに来る『鉄ちゃん』がいるという訳です。
やがて運転手さんが反対側(手前の運転席)へやって来て、赤いテールランプが白いヘッドランプに替わります。
出雲坂根3





先回りして、踏切までやってきました。
テールランプはすでにヘッドランプに替わっています。

ポイントが音を立てて切り替わり、ゆっくりと動き始めました。
出雲坂根駅5





ポイントに差し掛かった気動車
出雲坂根駅6




目の前を通り過ぎ上りにかかります。
出雲坂根駅7





踏切の音が消えたのを確認し、渡り返して後ろ姿を撮影。
左がさっき来たレール。右が上っていくレール。
この先でもう一度スイッチバックするJR西日本唯一の3段式スイッチバックです。
出雲坂根駅8






列車を見送った後、ループ橋と線路が一緒に見えるところへ先回りして待機しました。
もう来るだろうもう来るだろうと思ってもなかなかやってきません。
やがて、ディーゼルの唸るような音が聞こえてきたかと思うと、歩くような速度で登ってきました。(正しくは「上って来た」と書くのでしょうが、まさに「登って来た」という感じでやってきたのです。歩くという表現はさすがにオーバーですが、視覚的にはそんな感じでした)
左上にちょこんと見えるのが気動車です。
車は橋の向こうのトンネルを抜けると下り坂で、線路も下りになります。
「もう少しだ頑張れ!」と声を掛けたくなるほどしんどそうな音でした。
木次線5






最後は、終点の備後落合駅手前の撮影ポイントで待機。
「こんな時どう撮ればいいんですか?中井精也さ~ん」と訊きたいところですが、出来る筈もなく・・・
最後はこの写真で締めくくりました。 
木次線4


時には鉄道写真もいいものだと思ったひと時でした。

中井精也さんは鉄道写真家で、独特の感性から生まれる鉄道写真はどれもため息が出るほど素晴らしい。
『一日一鉄』という名でブログを発信されていますので興味のある方、そして興味のない方も見てください。
きっと鉄道写真のイメージが変わると思います。

マイナスイオンを浴びながら 2  

雄滝は苔生す岩に囲まれています。
雄滝が囲まれているのではなく、雄滝が作り出した環境なわけです。


苔生した岩から生えた木は根元が大きく湾曲しています。
岩肌1




そこから少し目線を下げると、岩と苔と羊歯だけの世界が広がっています。
苔生す岩肌





シダもなかなか絵になる被写体です。
シダ2




カエルがいました。
カエル1




「撮ってあげるからじっとしておいてね」
ここまで近づいてもじっとしていてくれました。
カエル2





「苔生す岩の上に上がってくれたらうれしいんだけどなあ」そんな独り言を言っていると、本当に岩の上に飛び乗ってくれました。
これには本当に驚かされ、「声が聞こえたの?」とカエルに訊いてみたくなるほどでした。
カエル3



「出来ればこっち向いてくれるといいんだけど・・・」
そう思った瞬間、ちょこんと向きを変えてこっちに目線を送ってくれました。
こんなことってあるの?といった感じです。
カエル4




モデルのように何枚も撮影させてくれて、おまけに私が演出として水をかけてあげても動きません。
もしかしてあなたはカエルのプロのモデルなの?
水を浴びて苔が光り出し、カエルさんも水も滴るいい男になりました。
カエル5




最後はちょっとウィンクしてくれました。
カエル6


昼前に滝での撮影を終了しました。

明日は私としては珍しい鉄道写真です。

マイナスイオンを浴びながら  

過去の記録を辿れば、2006年8月に玉峰山に登っていますが、『雄滝』の印象がさっぱりありません。
登山道から少し外れているので、立ち寄らない登ったのだろうと思いましたが、帰って写真を見返すと雄滝の写真もありました。


2006年に撮影していた雄滝
このころはまだ写真を追い込むという感覚は無く撮影しています。
一応、1/3分割の構図で滝を左1/3の位置、シダの生えた岩肌を右1/3の位置に置いて撮影しています。
雄滝





今回、滝に着いて最初に撮ったカット。
全体は落差20mほどある滝ですが、全体を撮るとあまりにも滝が細く貧相な感じなので初めから一部分を切り取ることにしました。
雄滝1



少しカメラを下に振り、上部をカットしました。
その理由は・・・
興味のある人は、私が画角を下げた理由を考えてみてください。
雄滝2






アングルを下げた理由は・・・左上に移っている木の枝を画角から外すためです。
木の枝を外すことで、現実的なものが取り除かれ、滝の幽玄な雰囲気を出そうとしたわけです。




次のカットは前のカットとほとんど変わらないように見えますが、何かを意識して撮っています。
それは何でしょう?
雄滝3






滝から湧き上がるミストが日光に照らされて見えたので、ミストが多く上がった瞬間を狙っています。
滝の右の黒い岩肌に浮かび上がる白い靄のようなものがミストです。





 横位置で少し水面を入れて撮っておきました。
雄滝4






再度立構図にして、ミストを意識しながら撮影。
雄滝5






同様にミストを意識して撮影したカットですが、6枚目の写真と7枚目の写真は大きな違いがあります。
それは何でしょう?
ヒント・・・感度を上げて絞りを若干開きました。それが何のためか分かれば、それが正解です。
雄滝6






滝の周りが暗く、シャッタースピードが遅くなり、ミストが靄のようになってしまうため、ミスト感を出すために感度を上げ少し絞りを開けることによってシャッタースピードを速くしたわけです。よく見ればミストの粒々が写っている感じが分かると思います。


滝の撮影をしたら終わりではなく周囲をよく観察します。
すると、他の被写体も見えてきます。
明日は滝周辺で撮影したほかの被写体です。


高原は秋の気配 4  

水辺にタムラソウが咲いていました。


タムラソウ(田村草)-キク科-

アザミによく似た花ですが、アザミのような刺がありません。
この写真はたくさん咲いているようすはわかるものの、ちょっとごちゃごちゃし過ぎていますね。
タムラソウ2




蕾がたくさんあってこれからさらに花が増えていきますが、これらの蕾が咲くころには、今咲いている花が枯れて目立ってくるので、撮影には今が丁度いいくらいです。
タムラソウ4




陽が陰ると優しい雰囲気になりますが、色が青みがかってきます。
花の色を忠実に再現するためには陽が当たっている方がいいのです。
タムラソウ3




花と蕾のバランスが丁度いい感じ。
図鑑的に撮る場合は、さらに絞り込みもう少し下まで入れて葉がよくわかるように撮ります。
タムラソウ1





湿地のほとりに咲いていたコオニユリ。

コオニユリ(小鬼百合)-ユリ科-

ユリ科ユリ属、これぞユリの中のユリといった佇まい。
花弁の斑点が、そばかすいっぱいのやんちゃで憎めない赤毛のアンのようだと勝手に想像しながら撮影。
コオニユリ1



ユリのような大きな花は、実は撮影しにくい花でもあります。一番悩むのはピントの位置。
人や動物だとピントの位置は基本的には目、花では蕊の先ですが、これほど大きな花だと、どの蕊のどこにピントを合わせればいいか迷ってしまうのです。
今回は蕊ではなく蕊の根元の花芯にピントを合わせています。
コオニユリ2




湿地を離れ、吾妻山登山道の方へ行くことにしました。今の時季だとイヨフウロが咲いているはずだと思ったからです。



途中、ススキの穂も出始めていました。

ススキ(薄・芒)-イネ科-

逆光で背景の暗い場所という、オーソドックスなススキの撮影方法です。
ススキ1




以前イヨフウロが咲いていた場所までやってきましたが、そこは藪になっていて
日当たりのよい草原を好むイヨフウロが生える環境ではなくなっていました。


もう少しだけ登ってみよう。

「がんばれ!」と声をかけてくれたのは・・・ツリガネニンジンです。

ツリガネニンジン
草原に咲いていたのとは また違う佇まいでした。

この花を撮影中、私を追い抜いて行ったペアが、通りすがりに「吾妻山は花の多い山ですね」と声を掛けられました。
確かに吾妻山は花の多い山に違いありません。でも、以前を知っている者からすれば随分花が少なくなってしまいました。



さらに登り、ロッジを見下ろす見晴らしのよい高台までやってくると、お目当てのイヨフウロが咲いていました。

イヨフウロ(伊予風露)-フウロソウ科-
別名:シコクフウロ(四国風露)

四国に因む名が付いていますが、四国に限らず広く西日本に分布していますが、イヨフウロが生育できる環境は確実に狭まっています。
広島県内で見られるフウロソウの中では一番大きな花を咲かせます。
イヨフウロ1




イヨフウロ2




まだ朝露が付いていて、みずみずしさが溢れています。
イヨフウロ3
このような写真を撮ろうと、わざわざスプレーを持参する人もいるようですが、野草の撮影では邪道だと私は思います。



さらにアップで・・・
イヨフウロ4
アップにすればよいという訳ではありませんね。
どちらかと言えば、ひとつ前の写真の方が良かったと思います。






吾妻山で最後に撮影した花は・・・

ゲンノショウコ(現の証拠)-フウロソウ科-

説明的でない写真を心掛けました。周囲をぼかして花を際立たせています。
ゲンノショウコ11



午前9時、吾妻山での撮影を終了。

玉峰山『雄滝』へ向かいました。

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