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 写真だより 佐渡発&広島発

 野草や風景を写真で綴るブログです

大滝山不動滝  

山乗渓谷を撮影後、どこに行こうか思案して
地図を見ると、近辺に滝がたくさんあることが
分かり、滝巡りの撮影行と決めていた訳では
ありませんが、行くことにしました。
山乗渓谷の不動滝だけでなく、30分以内で
行けそうな所に田代不動滝、福山不動滝、
大滝山不動滝と、いくつも不動滝があり、
その中から、県境を越え、鳥取県にある
大滝山不動滝行ってみることにしました。

その道中、道端にピンクの花の群生を見つけ
車を停めると、思った通りビッチュウフウロ。
「鯉が窪湿原」のビッチュウフウを既に紹介
しましたが、やっぱりこんな出逢いはうれしい
ものです。


ビッチュウフウロ(備中風露)
道端の小さな湿地でしたが、大群生でした。
地元の人には興味も関心もなく、撮影する私を
軽トラックがスピードを落とし、怪訝そうに
横目で見て通り過ぎていきました。
IMG_2304ビッチュウフウロ



鯉が窪湿原のように柵もロープもないのだから
いくらでも近づけるわけですが、こんな時にも
心のロープを張り巡らせて、無闇に自生地に
踏み込まないようにしています。
IMG_2293ビッチュウフウロ



何と言っても、この花の魅力は花弁の模様。
IMG_2287ビッチュウフウロ



IMG_2325ビッチュウフウロ





ヌマトラノオ(沼虎尾)
同じく湿地性のヌマトラノオも咲いていました。
IMG_2313ヌマトラノオ





大滝山不動滝は岩の表面を流れ落ちる滝で
傍で不動明王像が睨みを利かせていました。
東屋が建ててありましたが、訪れる人は
ほとんどいないような感じでした。
IMG_2351不動滝



裏から覗ける小さな垂水が目に留り、
流木をアクセントにして撮影しました。
一見邪魔に思われるようなものでも
できるだけそのままの状態で撮影するよう
心がけています。その方が自然らしさが表現
できると思うからです。
これらの木を取り除いて撮影したら味気ない
写真になったことでしょう。
IMG_2382不動滝

次も地図で見つけた小鹿渓に向かいました。

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山乗渓谷3 植物  

この時季、花が咲いている植物が少なく
山乗渓谷でも多くありませんでした。


ヒメジョオン(姫女 菀)
駐車場の脇に咲いていました。
朝露が演出してくれました。
IMG_2265ヒメジョオン



こんな時、手持ちで撮るか三脚に据えて撮るか
悩むところ。水滴を落としたくなければ手持ち、
カメラブレを避けるためには三脚に据えて撮る。
三脚が触れて水滴が落ちてしまわないように
細心の注意を払いつつ三脚に据えて撮影。
IMG_2260ヒメジョオン




滝までの渓流沿いには紅白のキノコが・・・

赤いキノコは
カエンタケ(火炎茸)
名まえも刺激的ですが、猛毒のキノコ。
一説には、触るだけでも皮膚がただれるとか。
IMG_3074カエンタケ



白いキノコは・・・
キツネノハナガサ(狐花笠)
とても小さいのですが暗い林下に白は目立ち
目に留りました。
繊細なガラス細工のようで美しいキノコですが
すぐに傘が破れたり朽ちたりするようで、
なかなか美しい姿のものに出逢えないとか。
IMG_2250きのこ




これは暗い岩壁に密集していたイワタバコ。
花はほぼ終わっていましたが、これほど密集
したものに出逢うのは初めてです。
葉に光沢があり、光っているのがイワタバコで
それ以外はウワバミソウ(蟒蛇草)。どちらも
水が滴るような湿った場所を好む植物です。
IMG_2125イワタバコ



ヒメキンミズヒキ(姫金水引)
キンミズヒキを小さくしたようなヒメですが、
写真のものはその中でも特に小さな個体で
花茎のてっぺんまで15cmもありませんでした。
IMG_2240ヒメキンミズヒキ




最後は・・・
ナツエビネ(夏海老根)
ナツエビネを見つけました。予期せぬところで
出逢うと、心が高鳴ります。
辺りを探してみましたがこの株以外は
見当たりませんでした。
場所を特定してしまうのは非常に心配です。
どうかこれからも此処で咲かせてください。
IMG_2235ナツエビネ


山乗渓谷はこれで終わりです。

山乗渓谷2 不動滝  

遊歩道を400mほど歩くと不動滝に到着。

滝は二つに分かれています。
IMG_2130不動滝



向かって右手の滝を撮影していると、
突然滝口から光芒が差し込みました。
IMG_2136不動滝




慌ててカメラを上に振り滝と光芒を捉えました。
真横というより、斜め上に向かっているように
見える光芒でした。
IMG_2165不動滝




滝や滝壺から湧き上がる霧に朝日が当たって
光芒をつくりだしていて、まるで生き物のように
姿を変え、数分後には消えてしまいました。
IMG_2147不動滝

滝への到着が10分遅ければ見ることが
出来なかった光景です。

光が差し込んだ後、もう一度右側の滝を
写すと、2枚目の写真のような青味は
すっかりなくなっていました。
IMG_2168不動滝


明日は、山乗渓谷で出逢った植物です。

山乗渓谷1  

26,27日、津黒高原に宿をとり、岡山県北部の
滝や渓流を巡ってきました。

まず、山乗渓谷に行ってみました。

駐車場の傍に咲いていたサルスベリ(百日紅)
が、朝日を受けて輝いていました。
IMG_2108サルスベリ




渓谷は岩壁に挟まれた谿になっています。
IMG_2182山乗渓谷




苔生した巨木がOKサインで迎えてくれました。
IMG_2219樹




水面に反射した木々の緑
IMG_2118緑を映す水面

明日は、山乗渓谷にある不動滝の写真です。

ヨウシュヤマゴボウ  

ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)
高さが2mを超えるものもあり、大きな株は木の
ようにも見え、鑑賞の対象になりにくいものの
何だか気になる存在で、見かけるとついつい
撮影してしまいます。
IMG_2006ヨウシュヤマゴボウ




若い実は緑色。
IMG_2076ヨウシュヤマゴボウ




熟すと暗紫色になりぶどうに似ていますが
毒があるので決して口にしてはいけません。
潰すと、指に着いた色がなかなか落ちず、
服に着いたら大変厄介なことになります。
IMG_2024ヨウシュヤマゴボウ



みつけるとついつい撮影してしまうのは
子どもの頃にこの実を潰して遊んだこと
への郷愁と、大きな図体の割に、
可愛い花を咲かせるからでしょう。
IMG_2081ヨウシュヤマゴボウ

ガガイモとヤブガラシ  

今の時季、つる性の植物がよく目立ちます。
昨日のマルバルコウに続いて、
今日は2種お届けします。


ガガイモ(蘿藦、鏡芋、芄蘭)
繁殖力が旺盛で、この日も一面に生えている
場所を見かけたのですが、交通量が多く停車
することができず、別の場所で撮影しました。
IMG_1997ガガイモ



毛むくじゃらの花が特徴的です。
IMG_2001ガガイモ





ヤブガラシ(藪枯)
この植物を見ると佐渡を思い出します。
6年間移住生活をした佐渡の私の住処
「堅香子庵」の周辺はヤブガラシが旺盛で
草刈りをサボれば、蔓を伸ばして家の中に
侵入してくるほどでした。
藪を枯らすとはあながち誇張した表現では
ありません。
IMG_2063ヤブガラシ

マルバルコウ  

何かを撮影しようと、車を走らせていると
目に付く花があった。

マルバルコウ(円葉縷紅)
木や草、フェンスなどに絡みついて、
3mほどにもなり、花は小さいですが、
濃いオレンジ色でよく目立つので
運転していてもすぐに気づきます。
IMG_2089マルバルコウ




観賞用に導入されたものが野生化したもので
そのためか、人里近くでよく見かけます。
IMG_2100マルバルコウ



今では、どこでもよく見かけ、こうなると
あえて栽培する人はいなくなり、近くに
咲いていても観る人もいません。
IMG_2045マルバルコウ



珍しければ、外国から導入してまで栽培し
野生化して珍しくなくなれば知らん顔する
「人間は都合が良くて身勝手な生き物だ」と
他の生き物から言われたとしても、返す言葉
がありません。
IMG_1971マルバルコウ



マメアサガオも交ざって咲いていました。
こちらも帰化植物。
IMG_1979マメアサガオ

湿地性植物ばかりではない  

湿地に撮影に行ったら、湿地性植物を撮影する
のは当然ですが、湿地の反対側を注意深く見る
と、思ってもいない花と遭遇することもあります。

さて、どんな花と出逢ったでしょうか。


ツリガネニンジン(釣鐘人参)
雨上がり、水滴を付けたツリガネニンジン。
IMG_1692ツリガネニンジン




IMG_1700ツリガネニンジン





ママコナ(飯子菜)
花弁(下唇)に米粒のような白斑があることが
名まえの由来なのに、横からで済みません。
IMG_1847ママコナ


こちらも、横向き。
ロープがあって正面から撮ることが
できませんでした。
IMG_1788ママコナ



ミヤマウズラ(深山鶉)
そろそろ撮影に行こうかなと思っていたところ
湿地のほとり、山の斜面で出逢えました。
IMG_1810ミヤマウズラ


面白い形ですが、何に見えますか?
鳥、豚の鼻、クリオネ・・・
IMG_1825ミヤマウズラ



薄暗い雑木の林床には・・・
ギンリョウソウモドキ(銀竜草擬)
別名:アキノギンリョウソウ(秋の銀竜草)
ギンリョウソウに似て、夏から秋にかけて
発生します。
IMG_1720ギンリョウソウモドキ



最後はキノコの写真です。
名まえは分かりません。

IMG_1833きのこ


IMG_3022きのこ

湿地の植物  

今日は湿地に生える植物


ビッチュウフウロ(備中風露)
中国地方を中心に長野、東海、近畿の一部に
自生するビッチュウフウロ。広島県内でも
ちょっとした湿地に自生しているのを見かけ
ますが、湿地そのものが少ないので見る機会
は多くありません。

備中は岡山県東部の旧国名ということで
備中で撮影したビッチュウフウロです。
IMG_1772ビッチュウフウロ



花弁の中の濃い脈が美しいので拡大して撮影。
昨夜の雨で花弁が濡れて輝きを増しました。
IMG_1781ビッチュウフウロ




ここには確か白花もあったはず、と探したら
ありました。
IMG_1918ビッチュウフウロ





サギソウ(鷺草)
その姿からとても人気のある野草で、鉢植えで
咲かせているのを見たことがありますが、
それは全くいただけません。賑やかに舞う鷺を
イメージして小さな鉢に沢山咲かせてるので
しょうが、私にはとても窮屈そうに見え、風情も
趣も感じません。(あくまで個人的感想ですが)

やっぱり自生地で咲く姿が良いですね。
IMG_1906サギソウ



人気ゆえ、近づいて撮影しようとして湿地に
足を踏み入れる人もいますが、美しい花を
撮る行為として如何なものでしょう。
IMG_3013サギソウ



丁寧に探せば、こんなに近くで撮影出来る
個体が見つかることもあるのです。たとえ、
見つからなくても、それは仕方のないこと。
踏み込む行為で自生地を痛み付け、
自分の心を汚し、見苦しい踏み跡を残して
撮影した写真は、たとえ表面的に良い写真が
撮れたとしても、自慢にも何にもなりません。
IMG_1911サギソウ

花は、とりわけ野草は人に見てもらうために
咲いているわけではありません。
風媒花は風が頼りで、美しい花を咲かせる
ことはほとんどありませんが、
虫媒花は虫をおびき寄せ首尾よく花粉を運んで
もらうための様々な工夫をしています。
サギソウの鷺の羽を思わせる花弁の縁の深い
切れ込みは一体何のためにあるのか疑問に
思っていましたが、8月19日付の朝日新聞に
こんな記事を見つけました。

    花が語る虫との駆け引き
サギソウが持つギザギザの白い花弁は、花粉を
運んでくれるスズメガの重要な足場として機能
していることがわかった。スズメガは空中を
ホバリングして蜜を吸うとされてきたが、実は
脚をギザギザに引っかけて身体を安定させていた


花が人の鑑賞のために咲いているのではない
ということを知れば、鉢植えにするなどの行為は
野生植物にとって、如何に居心地が悪く窮屈で
あることに気づくのではないでしょうか。
勿論、野草が人の心を癒やしてくれる存在でも
あることを私はよく知っています。というより
だからこそ、私も35年間飽きもせず野草を撮影
し続けているわけです。
楽しみ方はそれぞれの方法があってよいと
思います。
私が写真を撮るために野草が花を咲かせて
いるのではないことを肝に銘じて、撮らせて
頂く気持ちで撮り続けて行こうと思います。





サワギキョウ(沢桔梗)
秋の湿地を代表する花で
爽やかなブルーに秋の訪れを感じます。
IMG_1858サワギキョウ




群生する姿も写したいのですが、かつての様な
群生が見られなくなりました。
華やかさよりもシックな感じが似合っていると
思い、暗めのバックを選んでいます。
IMG_1943サワギキョウ



この花は、トラマルハナバチに受粉してもらう為
の形態をしています。
トラマルハナバチは、5裂した花弁の中央に降り
立ち、脈の線に導かれるように中央奥にある
蜜腺の在処に潜り込んでいきます。
そのとき、上にある雄しべの花粉が虫の背中に
付く仕組みのなっているのです。
雄しべが役目を終えると花柱が伸びて雌しべが
姿を現し、背中に花粉を付けたトラマルハナバチ
が吸蜜にやってきて受粉が完了するわけです。

アゲハチョウやセセリチョウも吸蜜にやって来る
ようですが、これらは受粉に関与せず蜜だけを
吸っているようです。ハナアブも吸蜜にきますが
身体が小さく、花粉が付かずこちらも蜜だけを
いただいているようです。
IMG_1670サワギキョウ
先日紹介した、カリガネソウの雄しべや雌しべ
が大きく湾曲しているのも同じような仕組みで
虫に花粉を運んでもらっているからなのです。




エゾミソハギ(蝦夷禊萩)
盆花としても知られ、田のほとりなどで栽培して
いるのも見かけるのはミソハギ。
エゾミソハギは蝦夷と名が付きますが、全国に
分布していて、ミソハギより湿地を好みます。

池の畔に咲いていたもので、水面の円い葉は
ジュンサイです。
IMG_1716エゾミソハギ




湿地植物の最後は・・・

青空を映した池面に描かれた葉の造形美。
IMG_1843水面

蔓植物  

先日ボタンヅルを紹介したのでセンニンソウを
紹介したいなと思っていたら、ありました。

センニンソウ(仙人草)
ボタンヅルとセンニンソウは共にキンポウゲ科
センニンソウ属のつる性植物で、白色の花で、
咲く時季もほぼ同じです。
IMG_1554センニンソウ



葉の形が違うので、間違えることはありません
IMG_1584センニンソウ



すぐ近くに咲いていたボタンヅル
IMG_1605ボタンヅル




クズ(葛)
秋の七草のクズも今が花盛り。
たくましい繁殖力で、至るとこに蔓延っている為
あえてこの花を観賞する人はいませんね。
IMG_1609クズ




カエデドコロ(楓野老)
これもすぐ近くに咲いていたカエデドコロ。
ヤマノイモ科の植物の多くは目立たない花を
咲かせますが、本種は目立つオレンジ色です。
IMG_1623カデドコロ



こうして撮影するのは今回が初めて。
IMG_1638カエデドコロ



マクロレンズで近づいて撮ればこの美しさ
少しの風にも揺れて撮影には苦労しましたが
まずまずの出来映えではないでしょうか。
IMG_1664カエデドコロ

今日はつる植物ばかりの紹介となりました。

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