写真だより 佐渡発 

ガマ  

ミソハギが咲いていた池のほとりに咲いていた花を紹介しましょう。



その1

ガマ(蒲) -イネ科-

大きなフランクフルトソーセージを串に刺したようなガマの穂。
熟したものに触ると勢いよく弾けるように解け綿のようになります。
触らなくとも、風などのちょっとした刺激で弾けます。



神話、稲羽の素兎(因幡の白兎)ではガマの穂が重要な役割を果たします。


大穴牟遲神(おおなむぢのかみ=大国主神のこと)には兄弟(八十神)がいた。
八十神は大穴牟遲神を嫌っていた。
八十神は、稲羽の八上比賣(やがみひめ)に求婚したいと思い、
稲羽(いなば)に出掛けた時、大穴牟遲神に袋を持たせ、従者のように引き連れた。
「気多(けた)の前」に来たとき、裸の兎(あかはだのうさぎ)が伏せっていた。
兎は、八十神に「海塩を浴び、山の頂で、強い風と日光にあたって、横になっていることだ」
と教えられた通りに伏せていたが、
海塩が乾くにつれ、体中の皮がことごとく裂けてきて、痛みに苦しんで泣いていると、
最後に現れた大穴牟遲神が「なぜ泣いているの」と聞いた。
菟は「私は隠岐の島からこの地に渡ろうと思ったが、渡る手段がありませんでした。
そこで、ワニザメ(和邇)を欺いて、
『私とあなたたち一族とを比べて、どちらが同族が多いか数えよう。
できるだけ同族を集めてきて、この島から気多の前まで並んでおくれ。
私がその上を踏んで走りながら数えて渡ろう』と誘いました。
すると、欺かれてワニザメは列をなし、
私はその上を踏んで数えるふりをしながら渡ってきて、
今にも地に下りようとしたときに、私は『お前たちは欺されたのさ』と言いました。
すると最後のワニザメは、たちまち私を捕えてすっかり毛を剥いでしまいました。
それを泣き憂いていたところ、先に行った八十神たちが『海で塩水を浴びて、
風に当たって伏していなさい』と教えたので、
そうしたところ、この身はたちまち傷ついてしまったのです」といった。
そこで、大穴牟遲神が兎に「今すぐ水門へ行き、水で体を洗い、
その水門の蒲(がま)の穂をとって敷き散らして、
その上を転がって花粉をつければ、膚はもとのように戻り、必ず癒えるだろう」
と教えたので、そうすると、その体は回復した。


あくまで神話の世界ですが、
話の作者は、ガマの穂のこんな性質を知った上でウサギを救う材料に使ったわけです。
八十神たちが『海で塩水を浴びて、風に当たって伏していなさい』と言うのは神にあるまじき行為。
兎が皮を剥がれ裸兔にされたのも、元はと言えば自分の蒔いた種、自業自得。
ワニさん、騙されて腹を立てたのはわかるけど、何もそこまでしなくてもいいんじゃないの

と、突っ込みどころ満載の話ですが、
そもそも神話は実話ではなく作り話ですからどうにでも展開するのです。
すべては大国主命が兔を救う話に持っていくための伏線。

神話とは関係なく、ウサギさんへの教訓
人を欺くと思わぬしっぺ返しが来る。世の中、大国主命のような人(人ではないが)ばかりでない。

とまあ、ガマの穂を見るたびにこの話を思い出す私です。



ガマ
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