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 写真だより 佐渡発 

 佐渡の野草や風景を写真で綴るブログです

ヤマハギ  

昨日、秋の七草のひとつ「クズ」を紹介したので
今日も秋の七草を紹介します。

ところで秋の七草が全部わかりますか?

まず、簡単な覚え方を紹介します。

お好きな服は?」という語呂合わせで覚えます。

                :女郎花(おみなえし)
                :薄(すすき)
                :桔梗(ききょう)
                :撫子(なでしこ)
                :藤袴(ふじばかま)
                :葛(くず)
                :萩(はぎ)



覚え方が分かったら、そもそもの由来は何かということですが
これは万葉集に由来しているという説が有力です。

秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花
(秋の野原に咲いている草花を数えてみると七種類ある)

萩の花 尾花葛花 なでしこの花 をみなえし また藤袴 朝顔の花
(萩の花、尾花、葛の花、撫子の花、女郎花、また藤袴、朝顔の花)

この二つの短歌(和歌)は万葉歌人として有名な山上憶良が詠んだものです。
    ・尾花(ススキ)は後日紹介できると思います)
    ・葛花(クズ)は昨日紹介しました。
    ・撫子(ナデシコ)は撫子7月24日に海岸に咲く夏の花として紹介しています。
    ・女郎花(オミナエシ)は佐渡には自生らしきものが見当たらず、
                男郎花(オトコエシ)を8月27日に紹介しています。
    ・藤袴(フジバカマ)は佐渡には自生せず、
                同属のヨツバヒヨドリを8月12日に紹介しています。
    ・朝顔は当時まだ日本にはなかったようなので、
                桔梗(キキョウ)だとする説が有力です。
        女郎花同様、庭先では見かけますが、
                自生と思われるものには佐渡では出逢ったことはありません。

残るは・・・
ということで今日紹介するのは、萩の花です。

ヤマハギ(山萩) -マメ科-



萩は万葉集の中で最も多く詠まれている花(142首)で
現在は花と言えば桜に代表されるように春が注目されますが、
万葉人は四季の中で秋を最も愛したようで、秋の花がたくさん読まれているのです。
「花野」と言えば「花の咲いている野」のことですが、特に、秋草の咲く野を指し、秋の季語です。
中でも萩は秋を象徴する花であることが漢字を見てもわかります。

また、萩の仲間は大変種類が多く、いろんな萩が見られたことも多く詠まれ理由かもしれません。


それにしても、七草のうち「葛」「萩」とマメ科の花が2種も入っているとは意外ですね。


ハギ1



萩を見るたびに「ごんぎつね」の話を思い出します。

萩が出てくるのは、きつねのごんが草陰から川で魚を獲る兵十を見ている場面です。

「兵十だな。」と、ごんは思いました。兵十はぼろぼろの黒い着物をまくし上げて、腰(こし)のところまで水にひたりながら、魚をとる、はりきりというあみをゆすぶっていました。はちまきをした顔の横っちょうに、まるいはぎの葉が一まい、大きなほくろのようにへばりついていました。

このあとごんはいたずらを仕掛けるわけですが…

新見南吉「ごんぎつね」・・・・・・読むたびに、最後の部分で泣けてきます。

兵十の顔にへばりついていたのはこのヤマハギの葉だったと私は思います。
ハギ2

お話を読んだ後でもう一度この写真を見るとまた違った感慨があるかもしれませんね。

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