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 写真だより 佐渡発&広島発

 野草や風景を写真で綴るブログです

大佐渡の風衝地に咲く花  

大佐渡の風衝地に咲く花

風衝地というのは、山頂や尾根で強風が吹き付ける地帯のことで、
絶えず強風にさらされているため、土はなく、小石や岩が多い地帯です。
本州の同緯度では1500m以上の高山に見られますが、
佐渡では海から直接吹き上がる猛烈な風のため1000m未満の場所でも見られます。

そんな風衝地に今咲いている花を紹介します。


まずは、
イブキジャコウソウ(伊吹麝香草) -シソ科- 

滋賀県伊吹山の名が付いています。
伊吹山は1377mの山で標高はそれほど高くなく、緯度も低いので
通常であれば風衝地は見られないはずですが、
本州のくびれた場所にある独立峰で、冬の季節風が直接吹き付け
風雪の厳しい所なので、山頂付近に風衝地が見られます。

室町時代後期、織田信長が山上に野草園を作らせたとされ
古くから野草研究や薬草採取が行われました。
イブキと名が付く植物が多いのはそのためのようです。


地面に這うように広がり花を咲かせています。
麝香の名からもわかるように葉を揉むといい香りがするのですが
写真ではお届けできないのが残念です。
イブキジャコウソウ3


まだ蕾もたくさんあり、これから見ごろを迎えます。
イブキジャコウソウ2


岩上に咲いているのがイブキジャコウソウらしいですね。
イブキジャコウソウ1




つぎは、
キリンソウ(麒麟草・黄輪草) -ベンケイソウ科- 

こちらもまだ咲き始めです。
キリンソウ3


咲きそろった株もありました。
キリンソウ2


広角レンズに替えて撮ると、咲いている環境がよくわかります。
野草の撮影では、このように環境が分かるカットも撮影しておきたいですね。
キリンソウ1


ガイドをしていて、
「こんな環境の厳しい場所に咲かなくても、もっといい場所があるでしょうに」と
言われたことがあります。

都会暮らしが好きな人もいれば田舎暮らしが好きな人もいます。
競争を好む人がいれば、好まない人もいます。

便利がいい都会は暮らしやすいようで厳しい競争もあります。
同じように、植物が育ちやすい環境ほど競争も激しいのです。

イブキジャコウソウやキリンソウはそのような競争を避けて
風衝地に生きることを選んだ植物なんだとおもいます。

佐渡島も離島でなにかと不便ですが、
そこを居心地が良いと思う自分と重なって
なんだかとても愛おしく見えてきます。


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