写真だより 佐渡発&広島発
野草や風景を写真で綴るブログです
8月7日、立秋の日に鯉が窪湿原へ行ってきました。
暦の上では秋が始まる日ですが、実際にはこのころが最も暑い時期です。
それでも夏至(2020年は6月21日)を境に昼間の時間は短くなっていて、植物の中には気温よりも日が短くなったことを感じて開花を促進させるものが少なくありません。
鯉が窪湿原には、そんな秋をいち早く感じて開花した花たちがありました。
撮影前、今日は20種類の野草の撮影する目標を立てて湿原を回ることにしました。
やみくもに探して撮影するのではなく、あくまでも楽しみながら撮影していき、結果としてそれくらい撮影出来たらいいなという感じで撮影を始めました。
これまでおそらく30回ほど通った鯉が窪湿原の今の時季ならそれくらいの花が見られるのではないかという漠然としたイメージがあるにはあった訳ですが・・・
さっそく駐車場の脇で出迎えてくれたのは・・・
カワラナデシコ(河原撫子)-ナデシコ科-
カワラナデシコは秋の七草のひとつ。
暑い最中でも、それが秋の七草というだけで気分は秋モードになります。

白花を見つけ、何だかテンションがアップ。

ピンクを前ボケにしてみました。

鯉が窪湿原に到着したのは午前6時半、管理棟で200円を払って入場しますが、早すぎてスタッフがまだいません。
そんな時は備え付けの受領箱にお金を入れます。
管理棟のすぐ裏の湿地に白い花が点々と・・・
サギソウ(鷺草)-ラン科-
遊歩道から離れたところに咲く小さな小さな鷺は望遠レンズでも撮影が難しいほど。
それでも根気よく探したら、遊歩道に並べられた飛び石の間に一輪だけありました。
こんなに近づいて撮れるチャンスは滅多にないので、マクロレンズで、めいっぱい大きく写してみました。

近くにあったと喜んで大きく写したのはいいものの、後で見れば、ただ大きく写っているだけで風情がありません。
鷺の舞いをもっと優雅に撮ってあげればよかったと反省。
オトギリソウ(弟切草)-オトギリソウ科-
『昔、仲の良い兄弟がいたが、ある日、弟は、兄が秘密にして人に教えなかった鷹の傷薬の調合を、兄に内緒で人に漏らした。それを知って激怒した兄は、ついに弟を切り殺してしまった』(創元社刊 自然の花「夏の山野草」から引用)という平安時代の伝説が名の由来ということです。

鷹匠にとって鷹は命の次に大切なものだったのでしょうが、弟を殺してしまうとは…。
実際に止血薬になるようでタカノキズグスリ(鷹の傷薬)やチドメグサ(血止め草)という異名があります。
なんでも、オトギリソウの葉に見られる黒い点が切り殺された弟の飛び血だというのです。
昔の人は、そんな話をしながらこの草の名まえの由来を言い伝えてきたのでしょうか。
花弁にも飛び血のように見える黒い点がありました。

アギナシ(顎無)-オモダカ科-
オモダカと非常によく似ていて、一見区別が付きません。
写真に写っていませんが、見分けるポイントは葉っぱです。
『アギナシは葉頭より葉脚が短くて、先が尖らずボールペンの先のように丸くなる』と図鑑に書いてありますが、図鑑の解説は何とも難しくてわかりにくいですね。
以前にも書きましたが、私が卒業した中学校の校章がオモダカの葉をデザインしたものなので、オモダカには馴染みがありましたが、花を知ったのは写真撮影をするようになってからです。確かに校章のオモダカの葉先は尖っていました。

チダケサシ(乳茸刺)-ユキノシタ科-
竜王山でも見たチダケサシですが、元来湿った場所を好む植物です。


エゾミソハギ(蝦夷禊萩・蝦夷溝萩)-ミソハギ科-
ミソハギは湿地や田の畦などに生えるほか、盆花として利用されるので栽培もされています。
そのため、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)の名もあります。
エゾミソハギはミソハギより大型で、エゾ(蝦夷)の名が付いていますが、九州以北の各地に自生します。
佐渡ではお盆が近づくとお店でミソハギが売られていたことを思い出します。


手を叩くと鯉が寄ってきました。

続きはまた明日!
8月11日、県民の森の蝶のブログがうまくアップされていませんでしたので、見逃した方はもう一度チェックしてみてください。
こうして毎日ブログを更新できているのは、皆さまからの拍手やコメントがあってのことです。あらためて感謝いたします。
暦の上では秋が始まる日ですが、実際にはこのころが最も暑い時期です。
それでも夏至(2020年は6月21日)を境に昼間の時間は短くなっていて、植物の中には気温よりも日が短くなったことを感じて開花を促進させるものが少なくありません。
鯉が窪湿原には、そんな秋をいち早く感じて開花した花たちがありました。
撮影前、今日は20種類の野草の撮影する目標を立てて湿原を回ることにしました。
やみくもに探して撮影するのではなく、あくまでも楽しみながら撮影していき、結果としてそれくらい撮影出来たらいいなという感じで撮影を始めました。
これまでおそらく30回ほど通った鯉が窪湿原の今の時季ならそれくらいの花が見られるのではないかという漠然としたイメージがあるにはあった訳ですが・・・
さっそく駐車場の脇で出迎えてくれたのは・・・
カワラナデシコ(河原撫子)-ナデシコ科-
カワラナデシコは秋の七草のひとつ。
暑い最中でも、それが秋の七草というだけで気分は秋モードになります。

白花を見つけ、何だかテンションがアップ。

ピンクを前ボケにしてみました。

鯉が窪湿原に到着したのは午前6時半、管理棟で200円を払って入場しますが、早すぎてスタッフがまだいません。
そんな時は備え付けの受領箱にお金を入れます。
管理棟のすぐ裏の湿地に白い花が点々と・・・
サギソウ(鷺草)-ラン科-
遊歩道から離れたところに咲く小さな小さな鷺は望遠レンズでも撮影が難しいほど。
それでも根気よく探したら、遊歩道に並べられた飛び石の間に一輪だけありました。
こんなに近づいて撮れるチャンスは滅多にないので、マクロレンズで、めいっぱい大きく写してみました。

近くにあったと喜んで大きく写したのはいいものの、後で見れば、ただ大きく写っているだけで風情がありません。
鷺の舞いをもっと優雅に撮ってあげればよかったと反省。
オトギリソウ(弟切草)-オトギリソウ科-
『昔、仲の良い兄弟がいたが、ある日、弟は、兄が秘密にして人に教えなかった鷹の傷薬の調合を、兄に内緒で人に漏らした。それを知って激怒した兄は、ついに弟を切り殺してしまった』(創元社刊 自然の花「夏の山野草」から引用)という平安時代の伝説が名の由来ということです。

鷹匠にとって鷹は命の次に大切なものだったのでしょうが、弟を殺してしまうとは…。
実際に止血薬になるようでタカノキズグスリ(鷹の傷薬)やチドメグサ(血止め草)という異名があります。
なんでも、オトギリソウの葉に見られる黒い点が切り殺された弟の飛び血だというのです。
昔の人は、そんな話をしながらこの草の名まえの由来を言い伝えてきたのでしょうか。
花弁にも飛び血のように見える黒い点がありました。

アギナシ(顎無)-オモダカ科-
オモダカと非常によく似ていて、一見区別が付きません。
写真に写っていませんが、見分けるポイントは葉っぱです。
『アギナシは葉頭より葉脚が短くて、先が尖らずボールペンの先のように丸くなる』と図鑑に書いてありますが、図鑑の解説は何とも難しくてわかりにくいですね。
以前にも書きましたが、私が卒業した中学校の校章がオモダカの葉をデザインしたものなので、オモダカには馴染みがありましたが、花を知ったのは写真撮影をするようになってからです。確かに校章のオモダカの葉先は尖っていました。

チダケサシ(乳茸刺)-ユキノシタ科-
竜王山でも見たチダケサシですが、元来湿った場所を好む植物です。


エゾミソハギ(蝦夷禊萩・蝦夷溝萩)-ミソハギ科-
ミソハギは湿地や田の畦などに生えるほか、盆花として利用されるので栽培もされています。
そのため、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)の名もあります。
エゾミソハギはミソハギより大型で、エゾ(蝦夷)の名が付いていますが、九州以北の各地に自生します。
佐渡ではお盆が近づくとお店でミソハギが売られていたことを思い出します。


手を叩くと鯉が寄ってきました。

続きはまた明日!
8月11日、県民の森の蝶のブログがうまくアップされていませんでしたので、見逃した方はもう一度チェックしてみてください。
こうして毎日ブログを更新できているのは、皆さまからの拍手やコメントがあってのことです。あらためて感謝いたします。
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