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 写真だより 佐渡発&広島発

 野草や風景を写真で綴るブログです

当てもなく出かけたら・・・1  

佐渡滞在中は、これと目的地を決めず撮影に出かけることがありました。
明確に目的地を決めなくても、どこにでも何かしら花が咲いていたからです。

昨日、野花の少ないこの時季、どこに行こうか決めかねて、当てもなく出かけることにしました。

まず向かったのは国道313号線。
かつて、ドイツのロマンティック街道にも劣らないとしてロマンティック街道313と命名され、
沿道には特製の標識も掲げられ、沿線をツーリングするイベントなどが行われていました。
現在はそれを意識させる標識なども見当たらなくなっていますが、瀬戸内と山陰を結び川あり山あり谷ありの風光明媚な道です。

しかし、走っても走っても花らしきものは見当たりません。単なるドライブならいいのでしょうが・・・

そこで、県道(岡山県)107号線を走ることにしました。成羽川沿いを走るルートでいいのではないかと思ったのですが
やっぱり、藪ばかりで花が目に入りません。

西山高原という案内標識があったので、107号を分かれて今度は県道313号線を走りました。
国道313と県道313が重なったのは全くの偶然です。

川沿いから一気に標高を上げると見晴らしの良い高原に出ました。
辺りは、西山キュートランドという遊具やテニスコート、グラウンドなどが整備されていますが、遊具は使用禁止となっており、最近はあまり活用されていないようでした。
ほどなく西山の集落に入りましたが、花と言えば民家の庭や畑のほとりなどの植えられたものばかりで、野草は見当たりません。

そこではたと気付いたのが『鯉が窪湿原』が割と近いということ。

カーナビで見ると15kmほどなので、行ってみることにしました。

8時前に到着。例によってスタッフの人もまだ来られていませんでした。
入り口には、台風10号接近のため本日は入場できませんと書かれた張り紙が・・・
本日とは昨日のことなので、今日は入られると解釈し入っていきました。


入り口付近のゴマナはご覧の有様。

ゴマナ(胡麻菜)-キク科-
ゴマナ


他の花もダメージを受けているのではないかと心配しながら進んでいきました。



背の高いサワギキョウは倒れることなくしっかりと立っていました。

サワギキョウ(沢桔梗)-キキョウ科-

ひと月前は咲き始めたばかりでしたが今回は見頃でした。
サワギキョウ1




面白い形の花、キキョウ科で花の色こそ桔梗に近いですが、花の形は随分違います。
形だけで言うと、同じキキョウ科のミゾカクシに似ています。
写真では見た目のような色が出にくい花なのでぜひ実物を見てください。
サワギキョウ2




日が射すと雰囲気も変わります。
サワギキョウ3




サワギキョウを撮影していたら、リズミカルな羽音が聞こえます。
見ると、オニヤンマが盛んに産卵していました。

オニヤンマ(鬼蜻蜓)-ヤンマ科-

身体を垂直にして、腹の先の産卵管を水に浸ける動作を繰り返しています。
望遠レンズに取り替えているとどこかに行ってしまうかもしれないので、手にしていたマクロレンズで撮影しました。
産卵に夢中で、こんなに近くで撮ることができました。
オニヤンマ1




見慣れぬ白い花がありましたが、近づいてすぐにそれと判りました。

ビッチュウフウロ(備中風露)-フウロソウ科-

ひと月前、ビッチュウフウロも咲き始めたばかりでしたが、今回はたくさん咲いているだろうと思ってはいたものの
最初に出逢ったのが白花とは、幸先の良いスタートです。倒れたゴマナを見て気分が沈み、白花のビッチュウフウロを見つけて気分が上々とは、現金なものです。
ビッチュウフウロ4



たくさんのビッチュウフウロを撮ったのは1時間半ほど後ですが、この流れで紹介することにしましょう。

ビッチュウフウロ3



How beautiful you are!
ビッチュウフウロ2



一枚目の写真のようにぽつりぽつりと咲くので、このような場面はなかなか見つかりません。
眼で見た美しさを写真で伝えるためには、それなりの条件がそろったシチュエーションを根気よく見つけ出すことが大切です。
ビッチュウフウロ1

花でも風景でも、あるいは人を写した場合でも、こんなはずじゃなかったとがっかりすることがあります。
人の目とカメラの目の違いを知っていないために起きるのです。
人の目は見たいものだけを見て、それ以外のものは見ない(見えない)のです。
例えば、きれいな虹に出逢ったら「まあ、なんと美しい!」と思うのですが、写真に撮って後で見ると高い電柱が写っていたなんてことがあります。
その場に電柱はあったのに、人の目には映らない(気づかない)のです。
花の場合も、少しくらいなら傷んでいても気づかず「きれいな花だ!」と映りますが、カメラにはその傷みが忠実に写り込みます。

写真をうまく撮る近道のひとつは、第二の目=カメラの目を持つことです。第二の目を持つことができれば、目の前の被写体を肉眼ではなくカメラの目で見ればよいのです。慣れてくれば、脳内のスイッチで『人の目バージョン』と『カメラの目バージョン』を切り替えることができるようになります。


最後はカメラの話に力が入って長くなってしまいました。

続きは明日ということにしましょう。

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