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 写真だより 佐渡発&広島発

 野草や風景を写真で綴るブログです

当てもなく出かけたら・・・2  

鯉が窪湿原の花の続きです。

まずは、アザミの仲間3種から


キセルアザミ(煙管薊)-キク科-
別名:マアザミ(真薊)・サワアザミ(沢薊)

横向きまたは下向きに咲く花の様子を煙管に喩えた名まえですが、煙管そのものが絶滅危惧種となった今、知らない人も多いでしょうね。
キセルアザミ2




マアザミとは葉を食用にするために真の薊ということから。でもモリアザミは山ごぼうという名で食用にするし、基本的にキク科の植物は食べることができるのでなぜ本種が真の薊なのかというちょっとした違和感が私にはあります。
サワアザミは、本種が湿地に自生することから。
キセルアザミ3




下向きの花を見上げるようにして撮るのは難しかったのですが、ローアングル三脚とバリアングルモニターのお陰でずいぶん楽になりました。
背景の玉ボケは、カメラをセットする前に見上げてボケの出る場所を確認しておきます。
この際も人の目には円ボケとしては見えません。カメラの目にスイッチを切り替えて見ることでどのようなボケができるかあらかじめ予測できるわけです。
キセルアザミ1




雄しべの先にピントを合わせ、絞りを開放気味にして撮ったもの。
人の目では、雄しべの先だけでなく他の部分もピントが合って見えます。
本当はカメラの目と同じように焦点が合っていない部分は人の目でもボケて見えているはずですが、視線を動かすたびに瞬時にピント合わせをしてしまうためにすべてにピントが合っているように錯覚しているのです。
カメラの目になることでこのような写真が撮れると気付くわけです。
キセルアザミ4


人間は、目に限らず、五感すべてが精巧な部分と鈍感な部分を兼ね備えています。
聴覚で言うと、無意識に聞きたい音だけを選択的に聞き取っています。
だから雑踏の中でも会話ができるのです。
もし、すべての音を同じレベルで拾ってしまったら会話できなくなってしまいます。
もし、同じ場所でマイクで音声を録音すると途端に聞き取りにくくなります。
森で鳥の鳴き声を聞くときも、少々風があってもその音は気にならずに鳥の鳴き声だけを聞き取ることができます。
マイクで録音すると、風で梢が擦れる音まで拾ってしまします。
補聴器を付けた人が、雑音をうるさく感じるのは、補聴器も基本的にはマイクなので、同様に同じレベルで音を拾ってしまうためです。
必要な音を選択的に拾うことができる補聴器が開発されれば革命的です。(その研究・努力はされていますが)

カメラも必要なものだけを写し取るカメラができればいいかもしれませんが、それでは撮る人の楽しみは半減してしまうと思います。

キセルアザミからとんでもない方向に話が飛んでしまいました。すみません。


時を戻そう(ぺこぱ風に)



タムラソウ(田村草)-キク科-

キセルアザミほどではないにしても湿った場所を好む植物のようで、吾妻山の原池周辺の湿原にもたくさん見られます。
ただ、キセルアザミでは絶対自生できないような竜王山の草原にも自生しているので、適応力は大きいようです。
タムラソウ1




なんだかここのタムラソウが優しい感じがしたので、そのイメージが伝わるように撮ってみました。
タムラソウ2




そこへアゲハチョウがやって来てくれました。(上の写真の後ろの花)
「飛んで火に入る夏の虫」ならぬ「飛んで画(え)に入る秋の蝶」
アゲハチョウ




モンキアゲハ(紋黄揚羽)もいます。
後翅の黄色の紋が特徴的なモンキアゲハですが、翅が黒いので紋は白く見えます。
モンキアゲハ1





蛾の仲間のホウジャク(蜂雀)もやってきました。
ホウジャク

兎角、蛾は嫌われ者ですが、ホウジャクは人に対して直接何か悪いことをするわけではありません。
幼虫による食害はあるようですが、嫌っているのは農家さんに限りません。
偏見を持たずに見れば意外にかわいいと思いませんか・・・?
おもいませんよね。
空中でホバリングしながら蜜を吸います。





葦の葉に紛れて目立ちませんが、食事中のカマキリもいました。
カマキリ

余談ですが・・・
カマキリの英語名は、Praying mantis(単にMantisとも)と言います。
prayは祈る。もうお分かりですね。このカマキリは逆さまですが両手(前脚)を合わせて祈っているように見えます。
食後は前足をきれいにするために盛んに手をすり合わせるようなしぐさを見せます。それが祈りを捧げているように見えることから付いたのです。








ミヤコアザミ(都薊)-キク科-

キセルアザミと並んで湿原に咲くアザミのひとつ。
棘がないので、垢抜けた都の人を思わせることから付けられた名まえといいますが、
都=垢抜けている、というのはどうなのでしょう。
理屈はさておき、写真を見ていただきましょう。
ミヤコアザミ

すっきりとしたイメージはありますね。





シラヒゲソウがありました。

シラヒゲソウ(白髭草)-ウメバチソウ科-

湿原限定の花です。かつては遊歩道の近くでも見ることができましたが、現在は300㎜の望遠レンズでもこの程度にしか写らない場所でしか見られません。
理由は様々あるでしょうが、この日も湿原に入り込んだ跡がありました。写真撮影のためだと思います。
人が入り込んで踏み付けるためにだんだんと遊歩道から遠ざかっていくのも一つの要因だと思います。
『湿原に入らないでください』の看板は目に入らないのでしょうか。
目に入った上で踏み込んでいるとしたら・・・
貴重な植物を撮影するために、自然を痛めつけて撮影するという行為は本末転倒もいいところです。
果たしてそんな人に写真を撮る資格があるのでしょうか?
写真はものを言いませんが、心温まる写真が撮れるのでしょうか?
撮影者の姿勢が写真にも表れると私は信じます。
シラヒゲソウ1






こんなキノコがありました。

もし雨が降っていたら『雨宿り』というタイトルにしたいけど、雨は降っていませんでした。
どなたかよいタイトルを付けてください。
キノコ






鯉が窪湿原の最後はこんな写真です。
さて何でしょう?
池面2





これならわかりますね。
池面1




どちらも風に揺らめく水面です。

一枚目は、網の目のような水面の揺らぎが面白かったので何枚も撮影した中の一枚です。

二枚目は、対岸の緑の映り込みがきれいで撮影しようとしたら、タイミングよく魚が跳ねてくれました。
欲を言えば、跳ねた魚を撮影出来ればよかったのですが、たとえ撮影出来ていたとしてもシャッタースピードが遅すぎて魚は大きくぶれていたでしょう。




鯉が窪湿原での撮影は10時半に終了。帰るには少し時間が早いので、帝釈まで足を延ばすことにしました。

続きはまた明日。
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コメント

面白い写真がいっぱい^ ^

こんにちは〜
今日も面白い写真がいっぱい。
楽しませていただきました。

蜂雀というのですね。
ドンデンに行く途中で初めて見た時にはびっくりしました。
まさかのハチドリ、ありえないとか思いつつ
写真撮りまくりました。

でも、山友がすぐ調べてくれて、蛾と判明…すごくガッカリし、写真も殆ど削除しました。

差別し過ぎかしら…^ ^

明子 #LSMVP.0o | URL
2020/09/10 18:08 | edit

明子さん、コメントありがとうございます。
「蛾」というのはその響きからして悪い。「蝶」ならスマートな可愛いく聞こえます。
蛾は夜活動し、蝶は昼活動すると思われがちですが、ホウジャクのように昼間活動する蛾も少なくありません。
夜活動する蝶もいます。それを人間界では「夜の蝶」と呼んでいますが・・・。
他にも触角の形態など蛾と蝶を区別する点がいくつかありますが、そのすべてに例外がいます。
結局のところ、蛾も蝶も同じ「鱗翅目」なので、区別できるわけではないのです。人間が便宜上分けているだけなのです。
ホウジャクは蜂雀と書くように、一見ハチと間違えるような素早い飛び方と形をしています。また、ハチドリのように翅を高速に動かしてホバリングしながら吸蜜します。
もう一度、ホウジャクの写真を見てください。目はぱっちりとかわいいでしょ。
やっぱりだめですか?

堅香子庵 #- | URL
2020/09/11 07:42 | edit

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