写真だより 佐渡発&広島発
野草や風景を写真で綴るブログです
道後山は広島県北部鳥取県との境にある標高1264mの日本三百名山です。
道後山への登山は2010年4月以来10年ぶり、さらに、この時季に来たのは2002年以来ですから約20年ぶりです。
登山口となる月見ヶ丘は標高1000mほどの所にあり手軽にハイキングできる山です。
広い駐車場に私の車一台。それもそのはず、まだ夜明け前。
雲に隠れる岩桶山を撮影し、準備をして6時前に登山開始。

しばらく続く樹林帯は、まだ薄暗いこともあり撮影はお預けにして先を急ぎます。
樹林帯を抜け明るい場所に出ました。
そこで私は呆然とします。
20年前と一変していたのです。
かつては牛が放牧されきれいな草原でしたが、もう、とうに牛は放牧されなくなり一帯が笹藪になっていたのです。
ときおり登山道も見えなくなるほどの笹藪を通り抜けて山頂に向かって前進します。
ちらほらと咲く秋の花が心なしか淋し気です。
ホソバノヤマハハコ(細葉の山母子)-キク科-
西日本に自生するヤマハハコの変種で、葉が細いのが特徴。
登山道のほとりにしがみつくように咲いていました。
もともと登山道脇や岩場を好むのですが、かつて住処にしていた場所が笹藪に占領され、登山道脇の崩れた場所に残された感じです。

見よ、露が付いたこの瑞々しい姿を。

頭花の上にもちょこんと露が付いています。

花の上にいるのはカメムシの幼虫。

ウメバチソウが咲き始めていました。
この花を見ると秋の深まりを感じます。
そう言えば、平地でもいつの間にか吹く風に秋を感じるようになっていました。
このごろ山上は朝方15度以下にまで冷えます。
ウメバチソウ(梅鉢草)-ウメバチソウ科-
5弁の梅のような均整の取れた純白の花です。
花は末枯れて茶色になるので、咲き始めが撮影のしごろです。

丸い蕾も可愛いので、花と蕾が交ざっている今の時季が見頃と言ってよいでしょう。

ウメバチソウの美しさは何と言っても仮雄しべにあります。
5本の雄しべ(上の写真では左下の一本だけ葯が付いて残りの4本は葯が脱落しています)とその間に5本の仮雄しべと呼ばれる付属物が付いています。
仮雄しべの先は細かく分かれていて、近くで見るとそれが美しいのです。
さらにそこに露が付いていれば、言うことなし!

私が早起きして撮影にやってくる理由は、まさにこういった花との出逢いに喜びを感じ、
出逢いに感謝しながら写真を撮らせてもらうという至福の時間を共有するためなのです。
こちらにも露を纏った美少年がいました。
ダイセンオトギリ(大山弟切)-オトギリソウ科-
大山に限らず福井県から中国山地まで分布します。
美少女ではなく美少年としたのは、見た目の印象もありますが、名まえから少女ではないなと思ったわけです。

今回は露を纏った可憐な花たちを紹介しましたが、明日は露を纏った別のものを紹介します。お楽しみに!
道後山への登山は2010年4月以来10年ぶり、さらに、この時季に来たのは2002年以来ですから約20年ぶりです。
登山口となる月見ヶ丘は標高1000mほどの所にあり手軽にハイキングできる山です。
広い駐車場に私の車一台。それもそのはず、まだ夜明け前。
雲に隠れる岩桶山を撮影し、準備をして6時前に登山開始。

しばらく続く樹林帯は、まだ薄暗いこともあり撮影はお預けにして先を急ぎます。
樹林帯を抜け明るい場所に出ました。
そこで私は呆然とします。
20年前と一変していたのです。
かつては牛が放牧されきれいな草原でしたが、もう、とうに牛は放牧されなくなり一帯が笹藪になっていたのです。
ときおり登山道も見えなくなるほどの笹藪を通り抜けて山頂に向かって前進します。
ちらほらと咲く秋の花が心なしか淋し気です。
ホソバノヤマハハコ(細葉の山母子)-キク科-
西日本に自生するヤマハハコの変種で、葉が細いのが特徴。
登山道のほとりにしがみつくように咲いていました。
もともと登山道脇や岩場を好むのですが、かつて住処にしていた場所が笹藪に占領され、登山道脇の崩れた場所に残された感じです。

見よ、露が付いたこの瑞々しい姿を。

頭花の上にもちょこんと露が付いています。

花の上にいるのはカメムシの幼虫。

ウメバチソウが咲き始めていました。
この花を見ると秋の深まりを感じます。
そう言えば、平地でもいつの間にか吹く風に秋を感じるようになっていました。
このごろ山上は朝方15度以下にまで冷えます。
ウメバチソウ(梅鉢草)-ウメバチソウ科-
5弁の梅のような均整の取れた純白の花です。
花は末枯れて茶色になるので、咲き始めが撮影のしごろです。

丸い蕾も可愛いので、花と蕾が交ざっている今の時季が見頃と言ってよいでしょう。

ウメバチソウの美しさは何と言っても仮雄しべにあります。
5本の雄しべ(上の写真では左下の一本だけ葯が付いて残りの4本は葯が脱落しています)とその間に5本の仮雄しべと呼ばれる付属物が付いています。
仮雄しべの先は細かく分かれていて、近くで見るとそれが美しいのです。
さらにそこに露が付いていれば、言うことなし!

私が早起きして撮影にやってくる理由は、まさにこういった花との出逢いに喜びを感じ、
出逢いに感謝しながら写真を撮らせてもらうという至福の時間を共有するためなのです。
こちらにも露を纏った美少年がいました。
ダイセンオトギリ(大山弟切)-オトギリソウ科-
大山に限らず福井県から中国山地まで分布します。
美少女ではなく美少年としたのは、見た目の印象もありますが、名まえから少女ではないなと思ったわけです。

今回は露を纏った可憐な花たちを紹介しましたが、明日は露を纏った別のものを紹介します。お楽しみに!
スポンサーサイト
« 道後山 2
当てもなく出かけたら・・・5 »
コメント
コメントの投稿
トラックバック
トラックバックURL
→http://9987dayori.blog.fc2.com/tb.php/1910-0ea0a4bb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| h o m e |