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 写真だより 佐渡発&広島発

 野草や風景を写真で綴るブログです

道後山 4  

道後山で撮影したその他の花です。


マツムシソウ(松虫草)-マツムシソウ科-

秋の虫が鳴くころになると咲くマツムシソウ。
ややピークは過ぎていましたが、マツムシソウは花が終わった後の果実も絵になります。
マツムシソウ2




花が終わると頭花はぐんと伸びて果実になります。
種を遠くに飛ばす知恵なのでしょう。
逆光側から撮ることで頭花を浮かび上がらせています。
マツムシソウ7





蕾も面白い形をしています。
マツムシソウ3




山頂付近で露を纏ったフォトジェニックなマツムシソに出逢いました。
マツムシソウ4




気に入ったモデルさんは、何枚も撮影します。
上の写真とは反対側に回り込んで逆光で写し、頭花を背景に浮かび上がらせました。
(反対に回り込んでと書きましたが、登山道から外れてはいけません)
マツムシソウ5




3つ写っている花のうち、少し散りかかった左の一輪を画面から外し、背景の光を円ボケにするために絞りを開けました。
真ん中下に写っている、小さな蕾も脇役としてよいアクセントになっています。
マツムシソウ6






タンナトリカブト(耽羅鳥兜)-キンポウゲ科-

トリカブトは非常に種類が多く(30種ほど)見分けは困難を極めます。
ただ、地域性があるのでおおよその見当は付きます。
タンナトリカブトは近畿地方西部~九州に分布します。
このブログでは和名の漢字表記を可能な限り記載するようにしているので調べてみると
或る図鑑には丹那鳥兜の漢字があててありました。
丹那って、確か丹那トンネルの丹那?でも、あれは静岡県だったよなあ。
念のため調べると、やっぱり『静岡県の一地域で伊豆半島のつけ根あたり』でした。
これでは、名まえと分布域が一致しません。
疑問が生じたので他の資料を調べてみることにしました。
すると、耽羅鳥兜の漢字があててある図鑑がありましたが、その意味は書いてありませんでした。
そこで今度は耽羅を調べてみると、韓国済州島に古代から中世にかけて存在した王国の名であることが分かりました。
日本語表記では「たんら」または「ちんら」と読みます。
また、タンナトリカブトの分布域をよく調べてみると近畿西部以西から九州、および済州島とありました。
これで謎が解決です。
タンナとは「たんら」の読みが変化したもので、済州島を表しており、そこに自生するトリカブトという意味だったのです。
タンナトリカブト」






明るい場所から再び樹林帯に入ると植物も一変します。
この時季は、樹の葉が生い茂っているため林床に咲く花は極端に少なくなっています。


アキノキリンソウ(秋の麒麟草)-キク科-
別名:アワダチソウ(泡立ち草)


アワダチソウの名でピンと来るのがセイタカアワダチソウ。
セイタカアワダチソウもアキノキリンソウ属なので、
セイタカアワダチソウを言い換えればセイタカアキノキリンソウともいえます。

樹林下に咲くものは丈が高い傾向にあります。
花の付き方も疎らな感じがします。
アキノキリンソウ1



山頂付近で撮影したもの。
丈は樹林下のものの半分ほどで花が密に付いた感じがします。
アキノキリンソウ2



樹林下でアザミの仲間と一緒に咲いていたもの。
斜面に半ば倒れるように咲いていました。
アキノキリンソウ3






キバナアキギリ(黄花秋桐)-シソ科-
別名:コトジソウ(琴柱草)


別名は葉の形が琴の音程を調節する琴柱に似ていることから。
余談ですが、福山は琴の生産日本一で、昔は琴の材料にする材木が天日乾燥されているのを見たものです。
葉の形が似ているといっても、琴柱そのものを知らないばかりか、琴さえ見たことがない人も多い昨今では、ピンときませんね。
キバナアキギリ1

琴柱
琴柱




学名は salvia nipponica で、日本のサルビアという意味です。
花の色こそ違え、花壇のサルビアに姿はよく似ています。
キバナアキギリ2







ヤマボウシの実

苔生した岩の上に、ヤマボウシの実が落ちているのが目に留まりました。
緑と赤は補色の関係にあり目立ちます。何だか見過ごせなくて写真に収めました。
琴柱草(コトジソウ)を撮った後だから言うわけではありませんが、「琴線に触れたものは迷わず撮っておく」のが私の信条です。
福山出身の風景写真家、丹地先生曰く 「感じて撮る」の実践です。
ヤマボウシの実

またまた余談ですが・・・
文化庁が発表した『国語に関する世論調査』の報告では
「琴線に触れる」の意味を
本来の意味の『素晴らしいものに触れて感銘を受けること』が約三分の一
間違った意味の『怒りを買ってしまうこと』と思っている人が約三分の一
残りの三分の一は言葉そのものを知らなかったそうです。
因みに、怒りを買ってしまうのは「逆鱗に触れる」ですね。




通常2時間半ほどで往復できるコースを倍の5時間かけて駐車場に戻ってきました。
車は7台に増えており、これから登山を開始しようと準備している人が二組ありました。



道後山の最後は、車で帰りながら撮影した花を紹介します。
続きはまた明日。
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