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 写真だより 佐渡発&広島発

 野草や風景を写真で綴るブログです

『渓流の紅葉を撮る』 4  

『渓流の紅葉を撮る』 4回目は岩の上の落ち葉です。


今回雨上がりを狙った一番の理由は、岩に張り付いた紅葉を撮りたかったからです。


この写真は、昨日の流れを別角度から撮影したものですが、これを撮影していて目に留まった落ち葉がありました。
私が良く表現する「向こうから撮ってと声をかけてきた」訳です。
岩落ち葉7




マクロレンズに替えて、撮影したのがこの写真です。
上の写真のどの部分かわかるでしょうか?
無数の葉の中から被写体となる葉っぱを見つけ出す作業は大変ですが楽しみでもあります。
漠然と眺めていては見つけ出すことはできません。かと言って、一枚一枚確認していてはいくら時間があっても足りません。
だからこそ、「撮って!」の声を聞き出す聴覚(実際には視覚ですが)を持つことが大切です。
狙いを付けた葉に視点が集中するように、絞りを開放にして前後をぼかしました。
岩落ち葉6







これは下見の日に見つけておいた場所です。
形の良い岩や苔生す岩があり、その間に小さな流れがあり、まるで日本庭園のようです。
まるで日本庭園という表現は間違いで、日本庭園がこのような光景を庭に再現している訳です。
岩落ち葉2

この写真を絞り込んでいく作業を紹介します。




左の黒光りする形のよい岩、右の苔生す岩、その間の流れをメインにそれ以外のものを排除する構図で撮影。
岩落ち葉3




さらに周りをカットして3要素を最小限の範囲で構成。
岩落ち葉4




最後は岩に張り付いたモミジの葉を主役にして撮影。
岩落ち葉5


構図をだんだん絞り込んでいく様子を紹介しましたが、これは一枚目の写真だけを撮影しておいて、後でトリミングしてもほぼ同じ構図の写真を得ることはできます。しかし、トリミングに頼る撮影をしていたら構図を考えることがおろそかになり、写真の上達を妨げてしまいます。できるだけ現場で作品を完成させることが大切で、パソコン上でのレタッチは最終的な微調整と考えておいた方が良いでしょう。





この写真は、同じ場所を下見の日に撮影しておいたものですが、この日は広い範囲を撮影しませんでした。
その理由は、左上の岩が乾いていて白っぽかったことと、岩が乾いているためにもみじの葉が水際だけしか張り付いていなかったからです。
全体に青みが掛かっているのは水や岩に青空が反射しているからです。
理想を言えば切りがありませんが、雨上りの後、岩が乾かないうちに晴れ間が出て空の青が写り込めばよかったのですが・・・
岩落ち葉



明日もこの続きです。
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