写真だより 佐渡発&広島発
野草や風景を写真で綴るブログです
アーカイブの第4弾は 東北の山々
2007年6月、3週間かけて、東北の山々を巡ったときの写真です。
天空の花畑 月山 6月23日
出羽三山とは羽黒山、湯殿山、月山をいい、修験道の霊山として名高い。本来ならその三山を巡らなければならないのだろうが、私の目的は信仰登山ではなく花見の登山だから許していただいて、月山だけに登った。午前八時前には山頂に着いたからまだ他の登山者はいなかった。ハクサンイチゲの花が吹きちぎられるのではないかというほどの強風が吹きすさぶ中、じっと耐えて撮影した。

ミヤマキンバイに癒やされて 鳥海山 6月24日
6月下旬、さすがは東北地方の最高峰、鳥海山は山肌にまだたっぷりと残雪を抱えている。千蛇谷の雪渓歩きは予想以上に長く、苦労し喘ぎながら登った。下りは行者岳、伏拝岳、文殊岳と続く尾根道を辿った。岩稜にはイワウメ、ホソバイワベンケイ、ミヤマキンバイなどが咲いていた。文殊岳付近では残雪をバックにミヤマキンバイのお花畑が広がっていた。撮影後、鳥海湖へと廻った。

朝靄の岩手山 秋田駒ヶ岳 6月26日
秋田駒ヶ岳八合目登山口の駐車場で車泊した。翌朝目覚めると、岩手山の勇姿が朝靄に浮かんでいた。北上して青森県に入り八幡平、八甲田、岩木山に登り、そこから南下して岩手に入り早池峰山、岩手山に登る予定だ。直線距離にして20km、近くて遠い道のり。果たして、この身体は持つのだろうか?

登山道のタカネスミレ 秋田駒ケ岳 6月26日
私は日本百名山登頂を目指す山登りをしているわけではないから、あまりそのことにこだわってはいないが、選定した深田久弥も「秋田駒ケ岳を入れるべきであったかもしれない」と書いている。私には印象に残る山であった。その理由の第一は何と言っても花である。私の目的が花登山だから当然といえば当然である。中でも、大焼砂のタカネスミレの群生は、派手さこそないが見事である。あえて、登山道のタカネスミレを主役にしてみた。

木漏れ日の中で 八幡平 6月27日
早朝、八幡平の黒谷地から、源田森、八幡平山頂を通り大深温泉まで歩いた。その間、誰一人出会わなかった。最も近い駐車場から山頂まで30分もかからないために、私が歩いたような時間にやってくる人は少ないし、ましてや、ゴロ石で歩きにくく、だらだらと長い大深温泉まで歩く人はほとんどいない。下山後、アスピーテラインの車道脇に咲くオオバキスミレと温泉が疲れを癒してくれた。

陸奥(みちのく)の乙女 岩木山 6月28日
サクラソウの仲間はたくさんあり、これまでもいろいろと見てきた。今回は岩木山に特産するミチノクコザクラの花に逢いたくて登ってきた。この山の頂上に立つだけならそんなに苦労は要らない。車とリフトで9合目まで行けるからだ。しかし、ミチノクコザクラは別の登山コースにある。私はリフトが動く前に登り、陸奥の乙女が咲く場所まで雪渓を下って逢いに行った。

羊歯鮮緑 奥入瀬渓流 6月30日
奥入瀬渓谷は有名な観光地だから、観光客が増える前に早めに歩こうと考えて、駐車場で一夜を明かすことにした。夜明けとともに『石ヶ戸』から歩き始めた。奥入瀬は十和田湖から流れ出る唯一の川で、湖からの出口に水門があり流量が調節されているために、一年を通して流量の変化が少ない。そのため岩に苔や植物が育ちやすく奥入瀬独特の景観を作り出している。羊歯の緑が鮮烈だ。

満開のチングルマ 岩手山 7月1日
東北への花の山旅ではほとんどチングルマの花は終わっていた。岩手山の登山コースはいくつもあって、そのうち、数年前に登山解禁になった網張からのコースを登った。途中、尾根コースを右に分けて、当然のようにお花畑コースを進んだが、花は思ったように咲いておらず、ここでもチングルマの花は散っていた。しかし、下りの尾根コースの途中で満開のチングルマに出逢うことが出来た。

和製エーデルワイス 早池峰山 7月2日
エーデルワイスの仲間の和名はウスユキソウという。日本に自生するいくつかのウスユキソウの中で最もヨーロッパアルプスのエーデルワイスに似ているのがこのハヤチネウスユキソウだという。本家のエーデルワイスにお目にかかったことがないのだから何とも言えないが、早池峰山だけに咲くハヤチネウスユキソウに出逢えただけでもうれしいではないか。「はじめまして」と挨拶した。

ここはまだ春 焼石岳 7月4日
リュウキンカは春の花。降雪地帯では雪解けを待って一番に咲く。雪の多い山では雪解けを追うように、春から夏まで雪渓脇に咲き次いで行くが、この日はもう咲き終わって実をつけたものが多かった。一緒に咲くミズバショウは、やけに大きな葉を伸ばして、いささか間延びしたような感じだった。雪渓脇に今が見頃と咲いているものを見つけて撮影。

もう、こんな旅ができる体力はないから、今となってはよき思い出です。
2007年6月、3週間かけて、東北の山々を巡ったときの写真です。
天空の花畑 月山 6月23日
出羽三山とは羽黒山、湯殿山、月山をいい、修験道の霊山として名高い。本来ならその三山を巡らなければならないのだろうが、私の目的は信仰登山ではなく花見の登山だから許していただいて、月山だけに登った。午前八時前には山頂に着いたからまだ他の登山者はいなかった。ハクサンイチゲの花が吹きちぎられるのではないかというほどの強風が吹きすさぶ中、じっと耐えて撮影した。

ミヤマキンバイに癒やされて 鳥海山 6月24日
6月下旬、さすがは東北地方の最高峰、鳥海山は山肌にまだたっぷりと残雪を抱えている。千蛇谷の雪渓歩きは予想以上に長く、苦労し喘ぎながら登った。下りは行者岳、伏拝岳、文殊岳と続く尾根道を辿った。岩稜にはイワウメ、ホソバイワベンケイ、ミヤマキンバイなどが咲いていた。文殊岳付近では残雪をバックにミヤマキンバイのお花畑が広がっていた。撮影後、鳥海湖へと廻った。

朝靄の岩手山 秋田駒ヶ岳 6月26日
秋田駒ヶ岳八合目登山口の駐車場で車泊した。翌朝目覚めると、岩手山の勇姿が朝靄に浮かんでいた。北上して青森県に入り八幡平、八甲田、岩木山に登り、そこから南下して岩手に入り早池峰山、岩手山に登る予定だ。直線距離にして20km、近くて遠い道のり。果たして、この身体は持つのだろうか?

登山道のタカネスミレ 秋田駒ケ岳 6月26日
私は日本百名山登頂を目指す山登りをしているわけではないから、あまりそのことにこだわってはいないが、選定した深田久弥も「秋田駒ケ岳を入れるべきであったかもしれない」と書いている。私には印象に残る山であった。その理由の第一は何と言っても花である。私の目的が花登山だから当然といえば当然である。中でも、大焼砂のタカネスミレの群生は、派手さこそないが見事である。あえて、登山道のタカネスミレを主役にしてみた。

木漏れ日の中で 八幡平 6月27日
早朝、八幡平の黒谷地から、源田森、八幡平山頂を通り大深温泉まで歩いた。その間、誰一人出会わなかった。最も近い駐車場から山頂まで30分もかからないために、私が歩いたような時間にやってくる人は少ないし、ましてや、ゴロ石で歩きにくく、だらだらと長い大深温泉まで歩く人はほとんどいない。下山後、アスピーテラインの車道脇に咲くオオバキスミレと温泉が疲れを癒してくれた。

陸奥(みちのく)の乙女 岩木山 6月28日
サクラソウの仲間はたくさんあり、これまでもいろいろと見てきた。今回は岩木山に特産するミチノクコザクラの花に逢いたくて登ってきた。この山の頂上に立つだけならそんなに苦労は要らない。車とリフトで9合目まで行けるからだ。しかし、ミチノクコザクラは別の登山コースにある。私はリフトが動く前に登り、陸奥の乙女が咲く場所まで雪渓を下って逢いに行った。

羊歯鮮緑 奥入瀬渓流 6月30日
奥入瀬渓谷は有名な観光地だから、観光客が増える前に早めに歩こうと考えて、駐車場で一夜を明かすことにした。夜明けとともに『石ヶ戸』から歩き始めた。奥入瀬は十和田湖から流れ出る唯一の川で、湖からの出口に水門があり流量が調節されているために、一年を通して流量の変化が少ない。そのため岩に苔や植物が育ちやすく奥入瀬独特の景観を作り出している。羊歯の緑が鮮烈だ。

満開のチングルマ 岩手山 7月1日
東北への花の山旅ではほとんどチングルマの花は終わっていた。岩手山の登山コースはいくつもあって、そのうち、数年前に登山解禁になった網張からのコースを登った。途中、尾根コースを右に分けて、当然のようにお花畑コースを進んだが、花は思ったように咲いておらず、ここでもチングルマの花は散っていた。しかし、下りの尾根コースの途中で満開のチングルマに出逢うことが出来た。

和製エーデルワイス 早池峰山 7月2日
エーデルワイスの仲間の和名はウスユキソウという。日本に自生するいくつかのウスユキソウの中で最もヨーロッパアルプスのエーデルワイスに似ているのがこのハヤチネウスユキソウだという。本家のエーデルワイスにお目にかかったことがないのだから何とも言えないが、早池峰山だけに咲くハヤチネウスユキソウに出逢えただけでもうれしいではないか。「はじめまして」と挨拶した。

ここはまだ春 焼石岳 7月4日
リュウキンカは春の花。降雪地帯では雪解けを待って一番に咲く。雪の多い山では雪解けを追うように、春から夏まで雪渓脇に咲き次いで行くが、この日はもう咲き終わって実をつけたものが多かった。一緒に咲くミズバショウは、やけに大きな葉を伸ばして、いささか間延びしたような感じだった。雪渓脇に今が見頃と咲いているものを見つけて撮影。

もう、こんな旅ができる体力はないから、今となってはよき思い出です。
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