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 写真だより 佐渡発&広島発

 野草や風景を写真で綴るブログです

朝の序曲  

二十四節気『寒露』は「冷気によって露が凍りそうになるころ」で
旧暦の8月後半から9月前半、現在の暦では10月8日前後から2週間ほどの時季。
近年の温暖化で、北海道や高山を除いてこの時期に露が凍るようなことはありませんが
天気の良い朝は放射冷却によって露が発生し露もよく降ります。

この時季の『朝』が撮りたくて、決めていた撮影地に急ぎました。


現地について最初に撮影したのは・・・
朝霧に浮かぶ木立

IMG_6630樹




視線を近くに移し、朝露が付いた植物を観察すると・・・

イシミカワ(石見川・石実皮・石膠) ータデ科ー
IMG_8585イシミカワ

花は薄緑色で目立ちませんが、花後につく果実は熟すと鮮やかな藍色となり、
皿のような苞葉に盛られたように見えます。







草むらに差す日を逆光で見るとそこら中の露が輝き、中でも蜘蛛の巣は特に美しい。
草むらを歩き回り、とりわけ美しい蜘蛛の巣を探す。

Shining web 1
IMG_8593蜘蛛の巣





Shining web 2
IMG_8627蜘蛛の巣

草むらを歩き回った代償に、ズボンはびしょ濡れになるが、それは想定内。
ただ、ズボンを伝って、長靴の中にまで水が入り込んだのは想定外でした。




霧の木立に日が差すと、光のシャワーとなって降りかかりました。

光のシャワー1
IMG_8635光芒

頭の中に流れたのはグリーグのペール・ギュント組曲の『朝』のメロディー。





光のシャワー2
IMG_8652光芒





畑の脇のヌカキビやエノコログサも束の間の輝きを見せてくれます。

露のイルミネーション
IMG_8696ヌカキビ


霧と露と日光が、私の心を揺さぶる光景をいくつも作り出してくれました。
この高揚感を味わいたくて、私はまた早起きをすることでしょう。
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