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 写真だより 佐渡発&広島発

 野草や風景を写真で綴るブログです

ジンジソウ  

ジンジソウ(人字草) ーユキノシタ科ー

ダイモンジソウが『大』の字なら、
ジンジソウは『人』の字。
まずは、花のクローズアップ。

IMG_8869ジンジソウ

5枚の花弁のうち、下の2枚が極端に長いので『人』の字に見えますね。
12日のダイモンジソウのと比べてみてください。




湿った岩場に群生しています。
IMG_6649ジンジソウ




IMG_8844ジンジソウ






人、人、人・・・
IMG_8912ジンジソウ






人の形は無視して、気に入った部分を主観的に
切り撮りました。
IMG_8978ジンジソウ



この場所は上帝釈。
この日不思議な(というか奇跡的な)出逢いが
ありました。

私が上帝釈峡の遊歩道で写真を撮っていると、「それは何と言うアザミですか?」と尋ねた
人がありました。
駐車場をほぼ同時に出発したその人は、
ほとんど手ぶら状態で、時折スマホで
写真を撮る程度なのに、
随分進むのが遅いので気になっていました。
私が撮影を終え、駐車場脇の弥生食堂に立ち寄り店に置いてある写真集を見て店を出た頃にその人は戻ってきました。
これほど丁寧に植物を観察する人に出会ったことがありません。

また、三脚に望遠レンズのカメラを付けて
これから遊歩道を歩き始める夫婦連れに
「鳥の写真ですか?」と声をかけられました。
「花です」と答えて同じことを訊くと、
花と鳥の撮影だと言ったので、
「ジンジソウが見頃ですよ」と教えてました。

紅葉のシーズンにはまだ早く、訪れる人もまばらなので、その出会いは強く印象に残りました。

上帝釈峡を後にし、道中はいつものように
車を停めては撮影しながら帰りました。
ふと、先日まだ早かったキッコウハグマが
もう咲いているのではないかと思い、
龍頭峡に寄ることにしました。

入り口に車を停めて、遊歩道に入っていこうと
すると私に向かって手を振る人がありました。
一目で、帝釈峡で出逢った『その人』だと
判かりました。私より少し年配と思われる
その人が近づいてきて挨拶を交わしました。
咲き始めたばかりのキッコウハグマを撮影する
のを傍で見ていたその人は、
私が撮影を終えると、お先にというふうに手を
上げて歩き始めました。

撮影しながらしばらく歩いて行くとその男性に
追いつきました。
私が撮影しながら進むのに、その人はいかにも
進むのが遅い。
「ここにキクガラクサはありますか?」
と尋ねられて
「ありますよ」と答えたが・・・
キクガラクサはマイナーな植物で、名まえを
知っている人は少ない。
しかも、ここにキクガラクサが自生している
ことを知っているとすればかなり野草に詳しい
人のはずだ。
「どちらから来られたんですか?」
「東京の足立区からです」
私はこの人は一体何者なのだろうと興味が湧き、
名刺を差し出すと、「あいにく持ち合わせがないので」と言って、Kと名乗られました。
そこから竜頭の滝まで一緒に歩くことになった
のは言うまでもありません。

「タカネハンショウヅルは撮影されましたか?」とKさんが私に言いました。
「えっ、ありましたか?」
「手前にありましたよ」

Kさんは植物を余程じっくりと観察しながら歩いているようでした。

ほどなく滝に着きました。
いつもより滝に着くのが楽に感じたのは
会話が弾んだからかもしれません。
ただ、会話に気を取られたため往路で
キクガラクサを見つけることはできませんでした
復路は見落としてはいけないと気をつけ
Kさんにキクガラクサの葉を見せることが
できました。

さらに下って、タカネハンショウヅルの場所を
教えてもらい撮影。
撮影の間もアシスタントのようにレフ板を持っていただき、
「そこにススムシバナがありますよ」
「葉の裏にいるカタツムリはヤマタカマイマイ
じゃないかな」
などと次々と新しい情報が出てくる。(ヤマタカマイマイは私の聞き間違いかもしれません)

私は何度も龍頭峡を訪れたましたが、
タカネハンショウヅルもスズムシバナも
ここで見るのは初めてでした。
東京から来て初めて龍頭峡を訪れた人に教えて
頂くなんて驚きの言葉しかありません。

車に戻ると、私の写真集を差し上げました。
拙書『花結び』も差し上げようとしたら
「それは頂く訳にはいかない」
と、購入してくださった。

このあと九州方面へ行かれるというKさん
との別れ際、一台の車がやってきました。
上帝釈峡で出逢った夫婦連れだったのです。

土地勘のない人には判らないでしょうが、
帝釈峡と龍頭峡はかなり離れており、
龍頭峡はそれほど人が訪れる場所ではないので、こんな出逢いは奇跡としか言い様がありません。
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