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 写真だより 佐渡発&広島発

 野草や風景を写真で綴るブログです

芦田川夕景  

近くに夕景の撮影場所を見つけてから、
空を見上げることが多くなりました。

撮影を終えて帰り、一息ついていると
美しい夕焼けを想像させる雲が出ていて
河原へ向かったのですが、
形の良い雲はすっかり無くなっていました。

それでも、きれいな暮れ色のグラデーションは
私の目を楽しませてくれるには充分でした。
IMG_1732夕景

川で撮影したとは気づかないでしょう。
写真なら、ちょっとした工夫で
川を湖に変えることができます。








揺れる水面に茜の空が映ってダンスを踊る。
IMG_6793水面





橋の上には家路を急ぐ自転車。
♪ 遠き山に 陽は落ちて ♪
のメロディーがお似合い。
IMG_6811家路





突然、土手の上から「こんにちは」と声が…
「こんにちは」と返したら、少しして
「写真の撮影ですか?」と続く。
茜空に浮かぶ青年と二本の釣竿。
魚釣りに来ていた高学生くらいの若者でした。

離れた場所にいる私に声を掛けてくれた若者、
今時珍しい。
黄昏の中州にいる私を心配してくれたのかも。
そう思うと、余計すがすがしい気持ちに。

私も撮影を切り上げ、彼が声を掛けてくれた
土手から最後の写真を撮り家路につきました。
IMG_6819暮れ





余談ですが・・・『遠き山に日は落ちて』は
ドボルザーク交響曲第九番「新世界より」
第二楽章の有名な旋律に
堀内敬三が歌詞を付けたもので
キャンプファイヤーでよく歌われる。
個人的には、下校を促す学校放送。

アメリカで「Going home」というタイトルで
歌詞が付けられたのが始まりで
日本で初めて歌詞を付けたのは
宮沢賢治の『種山ヶ原』とされる。

その歌詞は・・・

春はまだきの朱あけ雲を
アルペン農の汗に燃し
縄と菩提樹皮(マダカ)にうちよそひ
風とひかりにちかひせり。
四月は風のかぐはしく
雲かげ原を超えくれば
雪融けの草をわたる。

繞めぐる八谷に劈靂へきれきの
いしぶみしげきおのづから
種山ヶ原に燃ゆる火の
なかばは雲に鎖とざさるゝ。
四月は風のかぐはしく
雲かげ原を超えくれば
雪融けの草をわたる。

堀内敬三は秋を思わせる夕暮れを歌い
宮沢賢治は春の夜明けを歌っている。

朝夕の違いこそあれ、両者が
似た情景を歌詞にしているのは興味深い。

また、野上彰が『家路』という題名で歌詞を付けており、
♪遠き山に・・・♪のタイトルを『家路』とするのは間違い。
そういう私も混同していました。


余談が長くなりました。
悪しからずご了承ください。


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